インプラントコラム
COLUMN
口元の審美性にこだわる人におすすめするインプラント!
19.07.31
一昔前までは、虫歯や歯周病で歯を失った場合、入れ歯やブリッジで失った歯の機能を補う治療を行うことが主流ではありましたが、入れ歯やブリッジは審美性に劣り、抵抗を覚える患者さまも少なくありませんでした。しかし、1980年代から徐々にインプラント治療が普及され、現代では乳歯、永久歯に次ぐ「第三の歯」と言われる程に審美性にも機能性にも優れた治療法が確立されています。そこで今回は審美性を求める患者さまにおすすめの、インプラント治療について詳しくご紹介していきます。
インプラントの審美性と比較
虫歯や歯周病で歯を失った場合、入れ歯やブリッジで失った歯の機能を補う治療が数多く行われてきました。しかし、入れ歯やブリッジは審美性に劣り、口を大きく開けることに抵抗を覚え、コンプレックスとなってしまう人も少なくありません。以下が従来の治療法が審美性に欠けてしまう理由と、審美性に優れるインプラントの特徴です。
【審美性に欠ける理由:入れ歯】
▼入れ歯のバネ(クラスプ)が口元から見える
部分入れ歯の場合、入れ歯を支えるためクラスプと呼ばれる金属のバネを既存の歯に引っ掛けなければならず、部位によっては口を開けるとクラスプが見えてしまうケースがあり、口元を気にされる患者さまも少なくありません。
▼既存の歯と見比べると違和感がある
保険診療で製作した入れ歯は、歯科用プラスチックで出来ているために、天然歯と見比べると審美性に劣ります。
【審美性に欠ける理由:ブリッジ】
▼銀歯のブリッジが口元から目立つ
保険診療でブリッジを製作する場合、部位によっては銀歯と呼ばれる歯科用パラジウム合金のブリッジが適応され、口元から銀歯が見えてしまう。
▼歯肉との境目に違和感
ブリッジの金属イオンが溶け出し、歯肉との境目が黒く着色されたように見える場合があります。
ブリッジはインプラントに次ぐ安定性がありますが、両隣の健康な歯を削る必要があり、更には二次う蝕のリスクも高まるなどの、デメリットも伺えます。
【審美性が優れる理由:インプラント】
▼バネ(クラスプ)不要
インプラントは歯を支える役割のある歯槽骨に直接埋め込むために、クラスプの必要はなく、天然歯と同じように自然な口元の復元が可能です。
▼既存の歯の色と同調色に合わせられる
歯は人それぞれ異なる色をしています。既存の天然歯の色と同調色に細かく設定できるために、違和感なく自然な口元に復元が可能です。
▼変色しにくい
インプラント上層構造部は、保険診療適応でない補綴物が適応されるため、変色しにくく審美性に優れています。
インプラントのしくみと構造
インプラントは、インプラント体、アバットメント、補綴物の3構造で形成されています。歯を支える役目がある歯槽骨に穴をあけインプラント体を埋め込み、歯槽骨とインプラント体を結合させ、しっかりと結合するまで2~6ヶ月の期間を開けてからインプラント体にアバットメント装着し、その上から更に補綴物を連結させ治療は完了となります。
インプラントは人骨と唯一結合する金属である純正チタンでできており、親和性も非常に高い特性を持っているために、人体に影響を及ぼす心配はありません。また、チタンは金属アレルギーを発症するリスクも非常に低いと考えられており、チタン以外の金属でアレルギー症状を起こしてしまう患者さまでも、チタンに反応が無ければ、治療を受けられる場合もあります。(※上層構造部もメタルフリーに限る)
インプラントの審美性のカギを握る補綴物
インプラントの上層構造部である補綴物は以下のものが主に適応されます。保険診療適応外であるために、より優れた機能性と審美性を持ち合わせている補綴物となっています。
【ハイブリッドセラミッククラウン】
▼特徴
・歯科用プラスチックと陶器であるセラミックを混ぜ合わせた補綴物
▼メリット
・変色しない
・天然歯のような透明感のある白さを実現
・金属を一切使用していないため、金属アレルギーの方におすすめ
▼デメリット
・経年変化による破損のリスクがある
【メタルボンド】
▼特徴
・金属のフレームにセラミックを焼き付けた補綴物
▼メリット
・変色しない
・天然歯のような透明感のある白さを実現
・土台に金属を使用しているため、強度がある
▼デメリット
・金属を使用しているため、金属アレルギーのリスクがある
・歯肉との境目に金属イオンが溶け出し黒く変色するリスクがある
【オールセラミッククラウン】
▼特徴
・全て陶器であるセラミックで形成されている補綴物
▼メリット
・金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配はありません
・天然歯に近い透明感のある白さを実現
・変色しにくい
▼デメリット
・強度に弱い
・治療費が比較的高価
【ジルコニアセラミッククラウン】
▼特徴
・人工ダイヤモンドであるジルコニアに、陶器であるセラミックを焼き付けた補綴物
▼メリット
・ジルコニアは人工関節にも活用され親和性が高い
・審美性に優れ、天然の歯に近い色合いを再現
・金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配はありません
・強度が高い
▼デメリット
・治療費が高価
インプラントはアンチエイジングに効果的
歯を失った歯槽骨は、咬合圧などによる刺激が直接歯槽骨に伝わらない為に、吸収されて行き痩せ細っていきます。入れ歯やブリッジの治療を選択した場合には、刺激が歯槽骨に伝わることはないため、歯を失った部位の歯槽骨は痩せ細ってしまいます。歯槽骨の吸収は、シワや皮膚のたるみの原因となってしまいますが、インプラントを歯槽骨に埋め込むことで、直接刺激が歯槽骨に伝わり、歯槽骨の吸収を抑えることができ、アンチエイジングに繋げることが可能となります。
まとめ
今回は、審美性に優れるインプラント治療についてご紹介してまいりました。インプラントは自新の歯と見分けがつかない程に審美性に優れ、親和性、機能性にも高い治療法として確立されています。しかし、インプラントは入れ歯やブリッジと異なり外科手術を伴うやめに、メリット・デメリットを把握する必要があります。インプラント治療をお考えの場合には、お気軽にご相談ください。