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インプラント手術後のおすすめの食べ物や生活のポイントとは?

21.06.27

インプラント手術をした後は傷口になっているので、傷の治りに合わせて食事で気をつけたいポイントがあります。
手術後の生活でインプラントがしっかり定着するか影響してきます。
インプラントの傷口が治るまでどのような食べ物がおすすめで避けた方が良いのかご紹介せていただきます。

手術直後におすすめの食べ物

手術直後はインプラントを埋入しているので、傷口にも負担になりにくいあまりかまなくても良い食べ物からスタートしましょう。
おかゆやポタージュスープなどはあまりかむ必要がないので徐々に慣らしていくのにおすすめです。
1週間程度したら、少しずつうどんなどの麺類や、やわらかい煮物などに移行していきましょう。
同じ食材でもいつもより多く煮ることでやわらかくすることができます。
また、バナナなどのフルーツもエネルギーになりやすく、やわらかいのでおすすめです。
1カ月程度したら硬いものを避けて少しかむ食事に戻していきましょう。
お魚や野菜など咀嚼して食べるものを食べてくださいね。
食べ物の大きさは少し小さめに切ってから食べると負担が少なくなるので、小さく切る工夫をすることをおすすめします。

手術直後に避けた方が良い食べ物

手術直後は傷口になっているので『刺激の強い食べ物』は腫れる場合や、出血の原因になります。
スープでも香辛料の入った辛いスープは避けましょう。
辛い料理は傷口にピリピリして痛みを伴うことがあるので、傷口が治るまではやめておいた方が良いですね。
また、手術直後は炭酸水なども刺激になるので避けて傷口が落ち着いてからにしましょう。
そのほかには、アルコールを飲むと血液の循環が促進されて出血が止まりにくくなる場合や腫れの原因になるので避けましょう。
また、極端に熱いものや冷たいものも刺激になりますので控えてくださいね。
そのほかには、大きめの食べ物を食べる時に傷口に負担がかかって傷口が開く可能性があるので、小さめに切って食べるようにしましょう。

手術直後の食事で気をつけること

インプラント手術は麻酔をして行うので、麻酔が効いている間は感覚がなく頬や唇をかんでしまう可能性があるので完全に麻酔が切れてから食事をしましょう。
まだ傷口になっているので、傷口と反対側で食べましょう。

インプラント手術後の歯磨きで気をつけること

インプラント手術をした時には食事以外に歯磨きも気をつけたいポイントがあります。
インプラントは汚れに弱いのですが、インプラント手術をした直後は傷口部分には歯ブラシが当たらないようにしましょう。
傷口以外の部分は歯磨きをしても大丈夫なので普段通り歯磨きしてくださいね。
手術後にはうがい薬を処方されることがあるのですが、手術から数日は強いうがいをすると傷口がひらいてしまう可能性があるので優しくうがいしましょう。
手術後2週間程度はこのような歯磨きとうがいで過ごしていただきます。

インプラント手術後の生活で気をつけるポイント

ポイント1 手術後2~3日は運動を控えましょう

 インプラント手術後は軽い運動(ジョギングなど)も2~3日は控えましょう。
 また、激しい運動(水泳や球技など)は1週間程度控えていただくと安心です。
 運動を控えた方が良い理由はアルコールと同様に血液の循環が促進されて腫れや出血の可能性があるためです。
日常生活は問題ありませんが、睡眠不足や長い時間仕事をすると免疫力が低下するので、無理のない範囲で休養を取りながら過ごしてくださいね。

ポイント2 お風呂も2~3日控えてシャワー程度にしましょう

 お風呂に入ると運動やアルコールと同様に血行が良くなり、腫れた出血のリスクになります。
傷口が落ち着くまで2~3日は、お風呂は控えてシャワーで汗を流す程度にしましょう。

ポイント3 タバコは禁煙や本数を控えていただくことが理想的

 インプラント手術後はできるだけ禁煙や本数を控えていただくことが理想的です。
 たばこを吸っているとインプラントとあごの骨に定着するのを妨げる働きがありますたばこのニコチンは血管を収縮して血流を悪くします。
 そのため、ニコチンの影響でインプラントとあごの骨が定着しようするときに血流が悪いと初期固定を妨げることがあります。
また、たばこは感染リスクを高くしてしまうこともあります。
免疫機能に影響を与える白血球はニコチンによってその働きが低下して感染のリスクが高くなります。
そのほかには、ニコチンで血流が悪くなると唾液の分泌量も減ってしまいます。
 唾液には汚れを洗い流す『自浄作用』があるので、唾液が少ないと汚れがつきやすい環境になります。
汚れは細菌が多くいるので、歯ぐきの腫れやインプラント周囲炎の原因になることもあります。
このようにインプラント手術には、たばこはリスクがたくさんあるので、インプラント手術をきっかけに節煙や禁煙をしていただくことをおすすめしています。

インプラント手術後の痛みや腫れ

 インプラント手術後の痛みは1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
 麻酔の効果が切れる前に痛み止めを飲んでいただいて、その後のお薬を服用していただくとほとんどの痛みや腫れは落ち着きます。
 インプラント手術後の食事や生活のポイントを抑えて痛みや腫れが出ないように過ごしてくださいね。
 ただ、埋入したインプラントの本数が多い場合や骨造成の手術をすると腫れや痛みが続く場合があります。
 痛み止めを飲んでも強い痛みを感じる場合や、下唇がしびれるなどの症状があった場合には手術部位で問題が起きている場合もあります。
 強い痛みが続く場合には我慢せずにかかりつけの歯科医院に相談しましょう。
インプラント手術後はやわらかい食事からスタートして徐々に慣らしていくことが大切です。
1週間程度、1カ月程度と経過すると食事のやわらかさを変えることができるので食事のポイントに気をつけて過ごしてくださいね。
また、食事だけでなく生活面でも気をつけたいポイントは、手術直後は激しい運動やアルコールやお風呂なども控えて安静に過ごしましょう。
インプラント手術後のポイントを守ることでインプラントが定着しやすくなりますで、ポイントを守って快適なインプラント生活を手に入れてくださいね。