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残った歯に影響があるのは?インプラントとブリッチと入れ歯の比較

22.02.27

歯を失った時には3つの治療の選択肢がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
治療した部分と残った歯にどのような影響があるか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は残った歯にどのような影響があるかも含めてインプラント・ブリッチ・入れ歯の比較について詳しく解説させていただきます。

インプラントとは?


・インプラントとは歯を失った所にインプラント(人工の歯根)を埋め込んで、歯の根の部分の役割をして被せ物をする治療法です。
・基本的に固定されていて、取り外しの必要がありません。
・骨の中にインプラントを埋め込むので外科手術が必要です。

ブリッチとは?


・ブリッチとは左右の歯を削って橋渡しのようにして失った歯の部分を補います。そのため橋のような形をしているので「ブリッチ」といいます。
・ブリッチは固定されていて、取り外しの必要はありません。
・使用する材料を選ばなければ、「保険」の中で治療をすることができます。

部分入れ歯とは?


・部分入れ歯は歯を失った所を補うために、人工の歯と粘膜の部分を作製して、周りの歯にばねかけて使用する方法です。
・保険の中でも治療できますが、金属のばねをかけるので、周囲の人に部分入れ歯をしていることが分かりやすいです。
・取り外し式なので、ほかの2つの治療に比べて安定感が劣ってしまいます。
・寝る時は雑菌が繁殖しやすく、プラスチックの材料は細菌が着きやすいので寝る時は外す必要があります。

インプラントとブリッチと部分入れ歯の使い心地の比較

  1. 審美性
  2. 「インプラント」は保険外の治療なので、被せ物を自由に選ぶことができます。
    そのため、透明感があり変色しない「セラミック」を選ぶことが可能なので天然歯と変わらない自然な見た目を手に入れることが出来ます。保険の白いブリッチはありますが、条件が厳しく適応範囲が限られています。
    ・前から5番目の歯を失った場合で前後の歯の支えがしっかりして、神経を取っていること。
    ・7番目の歯が4本ともしっかり揃っていてかみ合っていること。これらの条件が揃うことは非常に限られていて、プラスチックは強度に不安があるため、あまり普及していません。そのため「ブリッチ」は保険の範囲で行うと、奥歯は銀歯でギラギラとして目立ってしまいます。
    また、前歯は保険でも白くできますが、プラスチックの素材なので経年変化で少しずつ黄ばんだようになってきます。
    「部分入れ歯」は歯と粘膜を支えにする部分が金属のばねを使用するので目立ってしまい、見た目が気になる方が多いです。

  3. 噛む力
  4. 「インプラント」は固定されていてほかの歯の負担をかけずに天然歯と同じくらいしっかりと噛むことができます。
    「ブリッチ」は固定式ですが、左右の歯の2本で3本分の歯を支えるので支えの歯に負担をかけてしまいます。
    そして噛む力は天然の歯に比べておよそ6割程度に減ります。
    「部分入れ歯」の噛む力はすべて自分の歯の時に比べておよそ3~4割程度まで減ってしまいます。
    また、取り外し式なので、安定性が劣り硬い物を噛むことは難しくなります。

  5.  あごの骨の吸収
  6. あごの骨は、歯の根があることで食事をして噛むと刺激が伝わり、あごの骨が吸収することを防ぐ働きがあります。
    「部分入れ歯」と「ブリッチ」の歯を失った部分は歯の根の部分が無くなるので、少しずつあごの骨の吸収が進みます。
    「インプラント」はあごの骨に埋め込んで根の部分の役割をするので、刺激が伝わり、あごの骨の吸収を防ぐ効果があります。

  7. 違和感
  8. 「インプラント」と「ブリッチ」は固定されているので、食事する時に違和感が少ない治療です。
    「部分入れ歯」は取り外すので安定感が劣り、動きやすいので違和感が多いことがあります。
    また、「味が感じにくい。」「熱が伝わりにくい。」と感じる方もいます。そのほかには歯ぐきに強く当たると痛みが出ることがあります。

  9. 治療期間
  10. 「インプラント」はインプラント手術をしてあごの骨とインプラントが定着をするまでの期間3~6カ月程度待つ期間があります。
    定着を待つ期間は毎週通う必要はありませんが、ブリッチや部分入れ歯に比べると治療期間や治療回数は長くかかります。
    「ブリッチ」の場合には左右の歯を削って型取りをして被せるので、最短で3回の治療でブリッチを入れることが可能です。
    「部分入れ歯」は保険の場合だと、型取りをして嚙み合わせを合わせて完成になるので、こちらも最短で3回の治療で部分入れ歯を入れることが可能です。
    ブリッチの支えにする歯やばねをかける歯に神経の治療が必要な時にはもう少し治療回数がかかります。

    インプラントがおすすめの人

    1. ほかの歯を削りたくない人
    2. インプラントはその部分だけで治療ができるので、ほかの歯を削る必要がありません。
      ブリッチは左右の歯が健康な時でも削って治療しなければいけません。
      「残った歯の寿命をできるだけ延ばしたい」という方におすすめの治療法です。

    3. ケアを簡単にしたい方
    4. ブリッチは繋がっているので、橋渡しをしている部分の汚れを取りにくいです。
      部分入れ歯は寝る前は取り外してケアをする必要があり、消毒をする手間もあります。
      インプラントはその部分だけで独立しているので、毎日のセルフケアで汚れを落としやすいです。

      ブリッチがおすすめの人

      1. 費用を抑えたい方
      2. 見た目のこだわりがなく、銀歯や歯が少しずつ変色しても良いのであれば保険が適応できるブリッチはインプラントに比べると費用をかなり抑えることができます。

      3. 早く治療を終わらせたい方
      4. ブリッチは歯が抜けて、歯ぐきが落ち着いた段階ですぐに治療が開始できます。
        インプラントは骨と定着するまでの期間、時間がかかるため3~6カ月程度かかるので早く治療を終わらせたい方はブリッチがおすすめです。

        部分入れ歯がおすすめの人

        保険の治療が希望でほかの歯を削りたくない方

        ブリッチは左右の歯を削る必要がありますが、部分入れ歯は削らずにばねをかけて使用します。
        ほかの歯の寿命を長くしたくて、取り外して安定感が少ないことが気にならない方におすすめの治療法です。

        まとめ


        それぞれの治療にメリット・デメリットがありますが、ほかの歯に負担をかけずに寿命を長くできるのは「インプラント」です。
        歯を失った時の治療はほかの歯にどのような影響があるかも含めて選択していただくと良いですね。
        それぞれの治療で気になったことや疑問がありましたらお気軽にご相談ください。