インプラントの維持にはメンテナンスが必要?インプラントを守るために大切なクリーニングとは

22.05.26

インプラント治療では、良い状態を維持するためにメンテナンスがとても大切な役割をします。
メンテナンスを行わないでいると、いつの間にかインプラントがグラグラしたり、抜け落ちたりしてしまう可能性もあります。
一方でメンテナンスをすると、口内環境を整えてほかの歯も健康に保つことを期待できます。
この記事では、「メンテナンスの頻度と期間」「インプラントの3つにメンテナンス内容」「メンテナンスの大切さ」について解説していきます。

【インプラントのメンテナンスの頻度と期間】


メンテナンスはお口の状態によっても異なりますが、3~6カ月の期間で行うことが多いです。
歯周病などの症状もなく、お口の中もきれいな状態であれば半年に1回程度のメンテナンスになります。
そのため、メンテナンスの頻度は1年間に2~4回です。
インプラントのメンテナンスは「いつまで」という期間はありませんが、ほかの天然歯も健康に保つために、継続してメンテナンスを受け続けることが大切です。

インプラントしたことをきっかけにメンテナンスで健康なお口を保ちましょう。

【インプラントのメンテナンスが大切な3つの理由】


1 インプラント周囲炎を予防してインプラントの長持ちが期待できる
インプラントは天然歯と比べて、細菌の炎症への抵抗が弱い特徴があります。
天然歯は歯根膜という歯を支えるクッションのような役割をする部分がありますが、インプラントにはなく、炎症をダイレクトに受けてしまい、インプラント周囲炎の進行が早く重症化しやすいためです。

インプラントを長い期間維持し続けるには、メンテナンスを行ってインプラント周囲炎を予防することが大切です。

2 お口の健康の維持ができる
メンテナンスでは、インプラントだけでなく、天然歯も含めたお口全体のチェックも行っていくため、天然歯の虫歯・歯周病予防にも効果があります。

歯周病はインプラント周囲炎と似ていて、進行も早く腫れや出血、痛みが出た時にはかなり重症になっていることも少なくありません。
インプラントだけでなく、ほかの歯を守るためにもメンテナンスを欠かさず、習慣化しましょう。

3 メーカー保証に条件になっている
一般的には、インプラント治療には「メーカー保証」「歯科医院の保証」がついています。
歯科医院によって保証の内容は異なりますが、5~10年の保証期間内であれば、インプラントがトラブルになった場合でも保証の対象になります。

ただし、定期メンテナンスに通っていることが条件になっていることが多く、定期メンテナンスを怠ってしまうと保証に対象外になってしまう可能性があるので注意が必要です。

保証の内容や範囲、期間も歯科医院によって異なることが多いため、インプラント治療の前にあらかじめ確認しておきましょう。

【インプラントの3つのメンテナンス内容】


インプラント部分だけでなく、お口全体の確認をすることで、インプラントを含むすべての歯の健康を維持していきましょう。

1 かみ合わせや全体的なお口のチェック
メンテナンスでは、かみ合わせの確認を行います。
正しいかみ合わせは健康な歯を保つために重要です。
かみ合わせが強いと顎関節に負担がかかってしまったり、部分的な歯に強く当たったりして、その歯の寿命を縮めてしまうことも。
特にインプラントは強いかみ合わせだと負担がかかって、インプラントのトラブルにつながる可能性もあるため、細かくかみ合わせを確認していきます。

お口のチェックは具体的に次のことを確認します。

      • インプラントは動いていないか
      • 歯ぐきの炎症はあるか
      • 歯ぎしりや食いしばりはないか
      • お口の中に汚れが残っていないか
      • 歯周ポケットは深くないか

    汚れが口の中に残っていると、細菌が増殖して、歯周病によく似た「インプラント周囲炎」の可能性が高まります。
    この病気になると、歯ぐきの炎症や出血などがあり、悪化するとインプラントがグラグラして抜け落ちてしまうこともある怖い病気です。
    さらに、このインプラント周囲炎は自覚症状が少なく、気づいた時には進行していることも少なくありません。
    インプラントの状態を確認するためも、ほかの歯の健康を維持するためにも、欠かさずに定期メンテナンスを受けましょう。

    2 クリーニング・PMTC
    メンテナンスでは、クリーニング・PMTCを行って歯石や歯垢を除去してお口の中をきれいにしていきます。

    インプラントの被せ物は人工歯なので、虫歯にはなりませんが、汚れが付着したままになると、その部分が感染源になってインプラント周囲炎を発症しやすくなります。

    歯石や歯垢を取り除くと、歯周病やインプラント周囲炎の予防になるだけでなく、口臭予防も期待ができます。

    また、歯の表面についた歯磨きでは落とし切れない汚れの膜や着色を落として、歯の表面がツルツルになると汚れが着きにくくなる効果があります。

    3 歯磨きの仕方の確認
    インプラントのメンテナンスの時には、自宅でのケアも正しくするために「ブラッシング指導」も行います。

    歯磨きの仕方は具体的に

    • 実際に汚れが着いている場所の確認
    • 汚れが残っている部分の正しい磨き方や全体的なブラッシング方法
    • 汚れが落ちにくい歯と歯の間のデンタルグッズの使い方の説明(デンタルフロス・歯間ブラシ)
    • 患者様に合ったデンタルグッズのご提案

    インプラントを長く維持するためには、毎日のセルフケアでしっかり汚れを落とすことと定期メンテナンスの2つが重要です。
    しかし、せっかく毎日歯磨きをしていても、歯磨きの仕方が間違っていたら、セルフケアの効果が減ってしまいます。

    インプラント周囲炎の予防のためにも正しいブラッシングで磨きましょう。

    【まとめ】


    インプラントの定期的なメンテナンスを習慣化することで、むし歯や歯周病の予防にもなりますし、インプラントも良い状態で保つことが期待できます。
    また、継続してメンテナンスを行うことで、患者様一人ひとりに合ったメンテナンスをご提案できます。

    快適にインプラントを使い続けていただくためにも定期メンテナンスを受ける習慣をつけましょう。