インプラントコラム
COLUMN
インプラントの値段に違いがあるのはなぜ?
23.04.29
「同じインプラントなのにこんなに値段が違うの?」
「高い方がいいの?」
インプラント治療を検討している時に、どの程度費用がかかるのかも大切な要素ではないでしょうか。
費用を調べると、歯科医院ごとに費用が違うので疑問に思った方もいると思います。
インプラントはほとんどが自費治療なので、歯科医院ごとに費用を設定することができ、その表示方法も異なります。
治療をした時にこんなはずではなかったということがないように、インプラント費用の違いについて知っておくと良いですね。
そこで今回は、インプラントの値段に違いがある理由について詳しくご紹介します。
インプラント費用の表示で気をつけること
インプラントは大きくわけて3つの構造に分かれています。
歯の根の部分は「インプラント体」土台の部分は「アバットメント」人工歯の部分は「被せ物」です。
費用が安いインプラントの場合には、インプラント体の部分の表記で、追加で被せ物や仮歯などの費用が加わる場合があります。
そのため、トータルの金額と思っていた金額が違うケースがあります。
インプラント費用の見積もりの際に内訳に何が含まれているか、この費用以外にかかるものがあるのか確認すると安心です。
インプラントの値段に違いがある5つの理由
- インプラントメーカーの違い
インプラントも多くのメーカーからさまざまな種類が出ており、日本国内でも30種類程度、世界でも100種類以上のインプラントがあるといわれています。
患者さま一人一人のお口の中は違うので、どのインプラントが良いかは判断が難しいですが、多くの歯科医院で支持されている有名なメーカーは高い傾向になります。
ある程度実績があり、支持されているインプラントの方が安心感をあるといえます。
また、転居が必要になって、定期検診が難しく、転院する場合でも有名なメーカーのインプラントの場合対応する歯科医院が多いこともあります。
インプラントメーカーごとに使用する器具が違うので、インプラントの中を確認する時など多くの歯科医院で支持されているメーカーの方が安心です。
- インプラントの本数や顎の骨の有無
歯科医院のHPに表示されているのはインプラント1本分の費用です。
インプラントを埋入する本数が多かったり、顎の骨が少なかったりする場合には骨造成の手術が必要な場合もあります。
そうすると、骨造成の手術の分も費用がかかります。
骨造成が必要かは、精密検査をして、患者さまの顎の骨の状況を調べないと判断ができません。
そのため、インプラント手術を検討していて気になっている歯科医院がある場合には精密検査をした上で判断すると良いですね。
また、インプラントを埋め込む位置が奥歯か前歯かによっても費用が異なる場合があります。特に前歯は審美性が求められる部分ですし、より高度な技術が必要になるので費用差がある場合があります。
- 歯科医院の立地条件
インプラントの治療費は都心部で高い傾向になり、中心部以外の場所では費用が抑えられる傾向になります。
この一つの理由として、歯科医院の立地条件が関係しているといえます。
歯科医院がある場所が都心部の場合には、賃料も高い傾向になります。
そのため、インプラントは地域差があるといわれていますが、それだけで選ぶと通院しにくい場合があります。
インプラントは被せ物が入った後も定期的にメンテナンスが必要です。
そのため、通院のしやすさも考慮した上で歯科医院選びをしましょう。
- 治療設備の違い
インプラント治療を行っている所でも治療設備はそれぞれ異なります。
特に、歯科用CTやインプラントオペ用の専用の個室がある場合には、インプラントに力が入っていたり、インプラントの件数が多い傾向になります。
それぞれ、導入するためには設備投資をしているので、費用に反映されている場合があります。
ただ、インプラントを重視して治療を行っている場合が多く、歯科医院を選ぶ際の1つのポイントになります。
- インプラント保証の有無や条件
インプラントには保証がついている場合が多く、メーカーが保証しているものと歯科医院で保証しているものがあります。
ただ、費用の安いインプラントには保証がついていないものもあり、治療後の安心感は低いといえます。
保証の内容も被せ物に対しての保証、インプラント体に対しての保証などそれぞれの保証期間が異なる場合がありますので、インプラント治療の前に確認しておくと安心です。
また、定期的なメンテナンスに通うことが条件になっている所も多く、インプラント治療後もチェックが必要です。
そのため、保証を受けるための条件があるかも確認しておくと安心ですね。
インプラント費用を選ぶ基準は?
インプラントは費用だけではご自分に合ったところを探すのは難しいでしょう。
患者さまが優先したいことは費用、設備、症例数、歯科医師との相性など何を優先したいか検討して選ぶと良いと思います。
インプラント費用が高い傾向の歯科医院
最新の設備や有名メーカーのインプラントを使用していることが多いです。
また、都心部に歯科医院があることが多いので、アクセスはしやすいでしょう。
ただ、過度の広告や装飾がある場合には、費用が高くなる場合もあるので、その点は気をつけましょう。
インプラント費用が安い傾向の歯科医院
1本10万円などと記載してあっても、そのほかに治療費がかかるケースがあります。
総額の費用が思っていたより高額だったということもあり、きちんと治療前に確認しておきましょう。
また、CTなどの設備がなく、精密検査が十分に行われなかったり、感染対策が十分ではなかったりする可能性もあります。
費用を優先する時にはきちんと確認して納得した上で治療を検討しましょう。
【まとめ】
インプラント治療の費用は、インプラントの本数や顎の骨の有無、メーカーや設備などが関係して費用が決まります。
必ずしも高い方がよいというわけではありませんが、あまり費用が安い所も安いなりの理由があるはずです。
インプラントは9割の方が10年以上使用している治療なので、長い期間使用できます。
そのため、ご自分で納得する治療を受けられるところを選びましょう。
何を優先するかは患者さまによって違いますので、まずは相談を受けてご自分の状況を把握することをおすすめします。