基礎知識

親知らずが腫れを繰り返す時はどうする?困った親知らずの対処法とは

23.08.31

「親知らずが腫れた……。」

「磨きにくいから、むし歯になってしまった……。」

親知らずは磨きにくいため、トラブルになりやすい歯です。

腫れを繰り返し困っている方もいるのではないでしょうか。

親知らずは、問題がある時は抜歯も検討した方がよい場合がありますが、必ずしも抜歯が必要でないことも。

そこで今回は、親知らずが腫れを繰り返す時の対処法について詳しくご紹介します。

 

 

親知らずとは

 

親知らずは、永久歯の中で最後に生えてくる歯なので、真っすぐきちんと噛み合うことが少ない歯です。

斜めに生えたり、真横に生えてしまったりするケースもあり、一番奥なので汚れが残りやすく、除去しにくいことからむし歯や歯周病などになりやすい特徴があります。

 

そのため、腫れや痛みにつながりやすく、トラブルになってしまうことも少なくありません。

また、きちんと生えずに噛み合っていないと、腫れや痛みを繰り返す場合には、抜歯も検討されます。

 

親知らずは抜歯が必要?

 

親知らずはきちんと噛み合って、腫れや痛みなどが出なければ無理に抜歯する必要はありません

奥歯に限り、条件を満たす必要がありますが、将来、ほかの奥歯の歯の抜歯が必要になったと時に歯牙移植ができる可能性もあります。

 

ただし、斜めや少ししか歯が出ていない場合には、汚れが残りやすく、風邪や抵抗力が落ちた時に細菌が増殖しやすく、痛みや腫れなどのトラブルにつながりやすいです。

汚れも除去しにくいため、手前の奥歯がむし歯になってしまうなど、ほかの歯に影響を及ぼすこともあり、お口の中でトラブルになっている場合は、抜歯をご相談します。

 

トラブルを起こす親知らずを残すリスク

 

  • 口臭

 

親知らずが真っすぐ生えていないと、汚れが残りやすく、歯ブラシも届きにくくなってしまいます。

そうすると、汚れが残った状態になりやすく、奥歯から口臭がしやすくなります。

 

  • 歯並びに影響を及ぼす

 

斜めや真横に生えている親知らずは、手前の歯を押して、歯並びが悪くなってしまうことがあります。

 

  • 智歯周囲炎

 

親知らずの周りに汚れが着いたままになっていると、細菌が増え、歯ぐきが腫れる原因になります。

智歯周囲炎がひどくなると顎全体に痛みを感じるようになる場合もあります。

ただし、抵抗力が落ちている時などに1週間程度痛みが出ても、その後落ち着くことが多いです。

 

親知らずが痛い!すぐに歯医者に行けない時の対処法

 

痛みが出ている場合には、歯科医院を受診することをおすすめしますが、仕事などの都合ですぐに来院できない場合の対処法をご紹介します。

ただし、対処法になりますので、根本的な原因が改善されたわけではありません。

そのため、来院できるようになったら、すぐに受診しましょう。

 

  • 市販の痛み止めを服用する

 

市販の鎮痛剤は炎症や痛みを抑える効果があります。

ただし、炎症が起きている原因に対応しているわけではありませんので、痛み止めを服用しないと痛みが出やすくなってしまいます。

また、痛みが落ち着いたとしても、抵抗力が落ちた時に痛みが発生してしまう可能性も高いです。

そのため、痛みが落ち着いていても、通院できるようになったら早めに受診してください。

 

  • 冷たいタオルなどで頬から冷やす

 

炎症が起きている時は頬から冷やすと緩和しやすくなります。

この時、直接歯ぐきの周辺を冷やすと刺激が強いため、頬からタオルや冷却シートで冷やしましょう。

 

  • 十分な休養をとる

 

免疫力が低下している時は、細菌が増えやすく、痛みや腫れが出やすいため、免疫力を高めるために、十分な睡眠や休養を取るようにしましょう。

 

  • 親知らず周辺をきれいにする

 

親知らずに汚れが残っていると、細菌が増えて炎症を引き起こしやすくなります。

そのため、親知らずに痛みが出た際には、細菌の量を減らすために清潔にすることが大切です。

丁寧な歯磨きや殺菌効果のあるうがい薬で汚れを除去しましょう。

 

親知らずが痛い時の歯医者で行う対処法

 

親知らずの痛みが出ても、すぐに抜歯をするわけではありません。

痛みが出ている時に抜歯をすると、抜歯後に痛みや腫れが出やすくなってしまいます。

まずは痛みや腫れが落ち着くように対応していきます。

 

  • 親知らずの周りを清潔にする

 

ご自身で落としたと思っていても、斜めに生えている親知らずは、境目に汚れが残っている可能性があります。

親知らず周辺の汚れをきれいに落とし、炎症を抑える薬を塗布します。

 

  • 痛み止め、抗生物質の処方

 

親知らずが痛い時に抜歯をすると、強い痛みが出る可能性があるため、まずは痛み止めや抗生物質を処方して炎症が落ち着いてから、これから親知らずを残すのか、抜歯が検討されるのか判断します。

 

  • 親知らずのかみ合わせを確認する

 

親知らずは真っすぐ生えることが少ないため、上下どちらか真っすぐ生えても両方真っすぐ生えるとは限りません。

そのため、片方がきちんと生えていると、かみ合わせが無いため、伸びてきてしまい、歯ぐきに当たってしまうことがあります。

歯ぐきに当たって痛みが出ている場合には、親知らずのかみ合わせを少し調整することで痛みが落ち着くことがあります。

 

  • 親知らずを抜歯する

 

痛みや腫れを繰り返していて、ほかの歯のも悪影響を及ぼす場合には、抜歯をした方がよいと判断した場合、患者さまと抜歯の相談をします。

抜歯をすることのメリットとデメリットをお話し、患者さまに納得していただいてから抜歯になりますので、ご安心ください。

また、気になること、不安なことがあればお気軽にご相談ください。

 

腫れを繰り返す親知らずがある場合には国際デンタルクリニック札幌へ

 

親知らずは、必ずしも抜歯をする必要はありませんが、ほかの歯に悪影響を及ぼす場合には抜歯が検討されます。

そのまま放置すると、手前の歯がむし歯や歯周病になってしまい、悪くなる可能性もありますし、痛みや腫れを繰り返してしまいます。

ただし、すぐに抜歯をするわけではなく、痛みが落ち着いてから、親知らずを残すか抜歯をするか検討しますので、痛みや腫れがある場合には、まずはお気軽にご相談ください。

 

国際デンタルクリニックでは、インプラントを中心に外科治療に力を入れておりますので、お気軽にお問合せください。