基礎知識

歯がグラグラして噛みにくい方の治療方法とは

23.09.30

 

「歯がグラグラする……。」

歯がグラグラした時の原因はいくつか考えられますが、そのまま放置しても自然に治ることは考えにくいです。

悪化すると、歯を抜歯しなければいけないケースもあり、早めに通院して治療することが大切です。

そこで今回は、歯がグラグラして噛みにくい方の治療法についてお話させていただきます。

 

歯がグラグラする3つの原因とは

 

歯周病の悪化

 

歯周病は、成人の方の7割程度が患っている身近な疾患ですが、自覚症状が少なく、いつの間にか進行してしまうことも少なくありません。

初期の段階では、歯ぐきが腫れる、歯ブラシが当たると出血する程度の症状ですが、進行すると歯を支えているあごの骨を溶かしてしまい、歯がグラグラしてしまうことも。

 

歯周病で歯がグラグラしている場合には、中等度以上でかなり進行している状態です。

早急に治療する必要があります。

 

治療法

歯周病の基本的な治療は、歯周病菌を除去するためにプラークを取り除くことです。

また、プラークが長期間お口の中に放置されていると歯石になり、ざらざらして汚れが着きやすいため、歯石も取り除きます。

歯石は歯ブラシでは取り除けないため、歯科医院での除去が必要です。

 

歯周病がかなり悪化している場合には、歯石やプラーク等の除去をしても症状が改善しないケースもあります。

その場合には、歯ぐきの深い部分の汚れを除去するフラップ手術などの外科手術も検討されます。

 

できる限り歯を残す治療を行いますが、歯がグラグラして生活に支障をきたすと判断した場合には抜歯を検討させていただく場合もあります。

 

歯の根が割れている

 

歯ぎしりや食いしばりを毎日していると、思っている以上に力がかかり続けるため、歯の根の部分にひびが入ってしまう場合があります。

歯がグラグラしている場合には、かなりひびが入っている可能性が高いです

 

治療法

ひびが小さい段階では、経過観察をする場合もありますが、根の部分のひびは修復が難しいため、歯がグラグラするほど症状が出ている場合には抜歯が検討されます。

その場合、歯を失った部分を修復するために「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の中から治療を選択します。

 

被せ物が劣化している

 

被せ物が劣化して接着材が取れかけている場合、グラグラして感じることがあります。

その場合、根の部分がグラグラしているのではなく、被せ物の上の部分だけ何らかの原因で動いている可能性があります。

その場合、かみ合わせも合わず、バランスの悪い所で噛んでしまうと歯に負担がかかることもあるため、早めに治療が必要です。

 

治療法

被せ物が劣化している場合には、被せ物の材料を取り外して被せなおす方法が検討されます。

接着材の劣化も考えられますが、歯を歯のすき間から汚れが入り込んでしまい、二次むし歯になっている可能性もあります。

神経の治療をしている歯の場合、二次むし歯になっても痛みを感じないため、進行しやすい特徴があります。

ただし、そのまま放置すると根の部分まで進行してしまい、歯を残すことが難しくなってしまうケースもありますので、すぐに治療を開始しましょう。

 

歯がグラグラしている時の対処法

 

  • 歯科医院に受診する

歯が動いている時には、早急に治療をする必要がある場合が多く、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。

グラグラしたまま放置してしまうと、悪化して対応が遅れてしまい、その歯を残すことが難しくなってしまう場合も考えられます。

できる限り歯を残す治療を行っておりますが、歯を残す方が生活しにくいと判断した場合、抜歯のご提案をする場合もあります。

早めに来院していただくことで、抜歯を回避できるケースもありますので、気になった際にご相談ください。

 

  • 鎮痛剤を服用する

すぐに歯科医院に来院できない場合の対処法になりますが、グラグラして痛みが出た場合には、市販の鎮痛剤を服用すると痛みが落ち着く場合があります。

ただし、グラグラしている根本的な原因にはなりませんので、来院できるタイミングで受診しましょう

 

歯を失った時の治療法

 

グラグラした歯を残すことが難しい場合には、歯を失った部分を補う治療が必要です。

その場合、インプラント、ブリッジ、入れ歯の3つの治療が検討されます。

 

  • インプラント

インプラントは、歯を失った部分のあごの骨にインプラント体を埋め込んでその上に土台をつけて、被せ物をする治療です。

 

メリット

天然歯のような噛み心地を実感できるので、食事が快適に食べることができます。

また、被せ物の材質を選ぶことができるので、セラミックにすると、自然な透明感のある白い歯を手にいれられます。

ほかの歯に負担をかけることがなく単独で治療ができる点もメリットがあります。

 

デメリット

インプラント体をあごの骨に埋め込むため、外科手術が必要になります。

あごの骨が足りない場合、骨造成の手術が必要になることがあります。

 

  • ブリッジ

歯を失った部分の左右の歯を大きく削って、その部分を土台にして橋渡しのように被せ物をする治療です。

 

メリット

固定式の被せ物にすることができるため、ある程度安定感があります。

保険が適用できるため、費用を抑えて治療ができます。

 

デメリット

歯を失った部分の左右の歯を大きく削る必要があるので、その歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。

保険の範囲だと材質が決められており、奥歯は銀歯で、前歯は歯科用プラスチックの材質を使用するため、経年変化で少しずつ黄ばんだようになってしまう場合があります。

 

入れ歯

数本歯を失った場合には、ほかの歯にばねをかけて失った部分を補います。

また、全て歯を失った場合には、あごの粘膜部分で入れ歯を支える治療です。

 

メリット

保険が適用できるため、費用を抑えることができます。

治療期間が比較的短期間で終わることが可能です。

 

デメリット

取り外し式なので、ずれる、違和感があるなど噛む力が弱くなってしまいます。

ばねが見えるなど見た目が気になってしまうことがあります。

 

これらの治療には、それぞれメリット、デメリットがあるので、比較してご希望の治療を選択しましょう。

 

【まとめ】

歯がグラグラしていて噛みにくい場合には、放置しても改善する可能性が少なく、早めに治療を開始した方がよい状態です。

できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

また、歯を残すことが難しくなった場合には、3つの治療法があります。

患者さまのご希望を考慮してよりよい治療法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。