基礎知識

審美性の高いセラミック治療の流れやメリット・デメリット

23.11.30

お口の中の銀歯が気になることはありませんか?

保険適用の場合、奥歯は銀歯になることが多く、特に下の歯はお口を開けた時や笑った時にギラっと光って見えてしまいます。

また、銀歯は金属のため、金属アレルギーのリスクもあります。

そこで今回は、審美性の高いセラミック治療の流れやメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

 

セラミック治療とは

むし歯の治療をした後に詰め物や被せ物が必要な時にセラミックの治療を選択できます。

奥歯で保険適用の場合には、銀歯が適用になりますが、見た目が目立ってしまうデメリットがありました。

保険が適用できるので、費用を抑えることができるというメリットはありますが、金属アレルギーのリスクや歯ぐきが黒ずんでしまう場合があります。

 

セラミック治療はメリットの多い治療で、天然歯のような色調を再現でき、被せ物は黄ばんだりすることもありません。

また、金属を一切使用しないため、金属アレルギーのリスクがなく、歯ぐきが黒ずむ心配もありません。

 

セラミック治療のメリット

透明感

天然歯と同じような透明感を再現できるため、自然な見た目になります。

また、金属の被せ物と比較すると、ツヤのある素材なので、汚れが着きにくい特徴があります。

金属の場合には、細かい傷がつきやすいため、その部分にも汚れが着きやすくなってしまいます。

 

持続する美しさ

保険適用の白い被せ物は、歯科用プラスチックの素材が配合されているため、経年変化で少しずつ黄ばんでしまいます。

また、内側が金属のため、歯周病などで歯ぐきがやせると、歯ぐきの境目の部分が見えてしまい、金属の部分が目立ってしまうことがあります。

一方、セラミックの場合には、変色をしないため、透明感のある白さを持続することができます。

 

耐久性を兼ね備えている

保険の歯科用プラスチックの被せ物は、少しずつ摩耗してしまうことがあります。

セラミックの場合には、硬い素材で出来ているため、摩耗しにくい素材で耐久性を兼ね備えています。

 

二次むし歯が起こりにくい

銀歯は経年変化で少しずつ変形したり、すき間や段差ができやすかったりする素材です。

セラミックの場合には、変形がほとんどなく、歯との接着性のよい素材で、二次むし歯のリスクを軽減できます。

 

セラミックのデメリット

自由診療なので、保険が適用にならない

保険を適用にするためには、さまざまな条件を満たす必要があります。

細かく素材が決められているため、セラミックは保険適用にはなりません

ただし、むし歯の治療をした場合に10万円以上を超えた時には、医療費控除の対象になることがあります。

 

医療費控除を適用するためには、確定申告をする必要がありますが、支払った税金の一部が還付される制度です。

また、自由診療の支払いはクレジットカードで分割払いやデンタルローンを使用できる場合もあります。

費用の支払いで不安なことがある場合には、お気軽にご相談ください。

 

強い衝撃で割れる可能性がある

セラミックの耐久性は日々進化しており、耐久性に優れていますが、陶器と同じ素材のため、強い衝撃が加わると欠けたり、割れたりする可能性があります。

セラミックの中でもジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれ、強い耐久性があります。

奥歯などの力がかかる部分に関しては、ジルコニアをおすすめします

 

歯を削る量が増える可能性がある

銀歯の場合には、金属なので、薄い素材でも対応ができますが、セラミックの場合にはある程度厚みが必要なので、銀歯に比べると削る量が増える可能性があります。

ただし、汚れが着きにくく、耐久性もある素材のため、銀歯に比べて長持ちしやすい素材です。

 

セラミック治療の流れ

STEP1 初診・カウンセリング

お口の状態を確認して、気になることや治療したいところを相談します。

むし歯の治療を希望している場合には、どの素材があるか、費用の目安などもお話できます。

銀歯が気になっている方は、どの部分を治したいかなどをご相談させていただき、費用の目安も確認できます。

また、ホワイトニングをご希望の方は、セラミックより先にホワイトニングを優先することをおすすめします。

ホワイトニングの白さは個人差があり、どの程度まで白くなるか予想が難しいですが、セラミックは自由に色を決定できます。

そのため、ホワイトニング後にセラミックの被せ物の治療をした方がきれいな仕上がりになります。

 

不安なことや疑問がありましたら、治療前に解決してからスタートしますので、お気軽にご相談ください。

 

STEP2 検査

お口の模型や必要な検査を行います。

レントゲンで確認して、むし歯が深い場合には、神経の治療が必要なことがあります。

神経の処置は数回行う必要があり、根の中がきれいに消毒できるまで行います。

根の中がきれいになったのを確認してから、お薬を詰めます。

 

STEP3 セラミックを被せるために土台作り

根の治療が終わったら、セラミックを被せるための土台作りを行います。

土台を作っている間は仮歯を装着します。

仮歯はできるだけ、完成に近い形に作成します。

仮歯の間、かみ合わせに違和感はないかなどを確認します。

 

STEP4 型取り

土台ができたら、被せ物の型取りを行います。

セラミックができるまでに1~2週間程度の期間がかかります。

 

STEP5 セラミックの装着

仮歯を外し、セラミックを装着します。

かみ合わせや色などを確認していただき、セラミック治療が完了です。

食事をしていただいて、かみ合わせの問題がないかを確認する場合もあります。

 

セラミック治療をした後も定期的に検診をしてお口の中を確認しましょう。

不具合が起きる前に対処することができますし、他の歯の健康維持にもつながります。

 

【まとめ】

セラミック治療は、透明感のある自然な白い歯を入れることができる満足度の高い治療です。

自由診療なので費用は高くなりますが、二次むし歯になりにくいなど機能的にもメリットのある素材です。

金属アレルギーの心配もなく、歯ぐきが黒ずむ心配もありません。

当院では、気になる銀歯をセラミックに変える治療やむし歯治療の際にもセラミック治療を行っておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。