インプラントコラム
COLUMN
歯が抜けたままになっていると起きる4つのことと対処法とは?
23.11.30
歯磨きの時に歯ぐきから出血することはありませんか?
40代以上の方の多くが患っているといわれている歯周病は、初期の段階では歯ぐきの出血や腫れなどの症状です。
自覚症状が少ない歯周病はいつの間にか進行してしまうことも少なくありません。
気づいた時には、悪化していて歯を支えている顎の骨が少なく、歯がグラグラして抜け落ちてしまうことも。
歯が抜けたままになっているとさまざまなデメリットがあります。
そこで今回は、歯が抜けたままになっていると起きることと対処法について詳しくご紹介します。
歯が抜けたままになっていると起きる4つのこと
- 抜けた部分に歯が傾く
歯が抜けてしまうと、その部分はスペースが開いてしまい、その部分を埋めようと少しずつ歯が傾いてきます。
そのまま放置すると、ほかの歯にも影響が及び、少しずつかみ合わせのバランスが崩れてしまいます。
そのため、歯を失った場合は、1本でも必ず何らかの治療をすることが大切です。
- かみ合わせの歯が長くなる
かみ合わせはすべての歯がバランスよくかみ合っていることが理想です。
しかし、歯並びが悪かったり、歯を失ったりするとそのバランスが崩れてしまいます。
特に、かみ合わせている歯を失ってしまうと、少しずつ歯が伸びてしまいます。
歯を失ったまま放置して、かみ合わせの歯が伸びてしまうと、治療をしようとした時にかみ合わせの歯を対応する所から始まります。
伸びている歯の調整で歯を削らなければいけない場合や状態がひどいと被せ物の治療が必要になってしまう場合があります。
・ 顎の骨が痩せる
食事をして噛むことは、顎の骨に刺激を与えることにつながります。
しかし、歯を失ってしまうと、食事をしても刺激が伝わらず、顎の骨がやせてしまいます。
また、脳にも刺激が伝わらなくなってしまうので、認知症のリスクを高めてしまいます。
多くの歯を失っている方は、認知症のなりやすいデータもあります。
そのほかには、顎の骨がやせてしまうと、すぐにインプラントができません。
顎の骨が足りない部分を補う「骨再生療法」が必要になる場合もあり、インプラント手術の難易度も上がり、費用も高くなってしまいます。
・ 顔のゆがみにつながる
歯を失った部分があると、かみ合わせのバランスが悪くなってしまい、噛みやすい方でばかり噛んでしまう傾向になります。
同じ方ばかりで噛むと、負担がかかってしまうだけでなく、筋肉バランスなども変わるため、顔のゆがみにつながってしまいます。
歯を失った時の3つの選択肢
歯を失った際には、「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」の3つの治療法があります。
それぞれ特徴があり、メリット・デメリットがありますので、治療を選択する時の参考にしてみてくださいね。
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インプラント
インプラントは、歯を失った部分に「インプラント体」を埋め込んでその上に土台を立てて、被せ物をする治療です。
その部分だけで単独で治療ができるため、ほかの歯に負担をかけることがありません。
インプラントのメリット
・しっかり噛める
固定式の被せ物にできるため、天然歯のような噛み心地を実感することができます。
・天然歯のような自然な見た目を実現できる
インプラントは、ほとんどが自由診療のため、被せ物の素材を自由に選択することができます。
そのため、セラミックやジルコニアなどを選ぶと、経年変化でも変色せず、天然歯のような自然な見た目を再現できます。
・顎の骨がやせるのを防ぐ
ブリッジや入れ歯の場合には、歯を失った部分には顎の骨に刺激が伝わりません。
一方、インプラントの場合には、インプラント体を埋め込むので、食事をするたびに刺激が伝わります。
そのため、ほかの治療に比べて顎の骨がやせるのを防ぐことができます。
・健康な歯を削らない
ブリッジの場合には、隣り合う歯を削って橋渡しのようにする必要があります。
インプラントの場合には、他の歯を削る必要がなく、その部分だけで治療ができるので、ほかの歯に負担をかけたくない方におすすめの方法です。
インプラントのデメリット
・自由診療のため、費用が高い
一般的なインプラントはほとんどが自由診療のため、費用が高くなります。
ただし、9割の方が10年以上使い続けることができる治療のため、長い目で見て選択していただきたいと思います。
クレジットカードで分割払いやデンタルローンも併用できます。
また、インプラントは医療費控除の対象になるため、確定申告をすると支払った税金の一部が控除され、費用を抑えることにつながります。
・外科手術が必要
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込む外科手術が必要です。
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ブリッジ
歯を失った部分の隣どうしの歯を削って橋渡しの様にする治療法です。
固定式の被せ物を入れることができるので、安定感があります。
ブリッジのメリット
・保険適用ができる
固定式で安定感があり、保険適用ができるので、費用を抑えることができます。
・どの歯科医院でも対応している
ほとんどの歯科医院で治療をすることができます。
・比較的治療期間が短期間
インプラント治療は顎の骨にインプラント体が定着するまでに3~6ヶ月程度時間がかかりますが、ブリッジの場合には、比較的短期間で治療をすることができます。
ブリッジのデメリット
・隣り合う歯を削る必要がある
歯を失った両隣の歯が健康な場合でも、歯を削る必要があり、その歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
・入れ歯に比べて適用できる症例が限られている
ブリッジは、複数本の歯を失っていると適用にならない場合があります。
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部分入れ歯
部分入れ歯は、歯を支える床の部分とばねを利用して失った部分を補う治療です。
取り外し式のため、安定感が弱いことがあります。
部分入れ歯のメリット
・保険が適用できる
保険を適用して治療ができるため、費用を抑えることができます。
・比較的治療期間が短い
型取りをして部分入れ歯を作製すると治療ができるため、比較的治療期間が短い特徴があります。
部分入れ歯のデメリット
・安定感が弱い
取り外し式のため、噛んだ時に違和感やずれを覚える場合があります。
・審美性に欠けるところがある
保険の部分入れ歯は、金属のばねを使用するため、見た目が目立ってしまいます。
【まとめ】
歯が抜けたままになっていると、その部分に歯が傾いてしまったり、かみ合わせの歯が長くなってしまったりしてお口の中のバランスが変わってしまいます。
また、かみ合わせの不具合にもつながってしまうため、早めに治療をすることが大切です。
歯を失った時の治療はインプラント、ブリッジ、入れ歯があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットがありますので、比較して治療を選びましょう。