インプラントコラム
COLUMN
インプラント費用の負担を抑えたい!インプラント2本で3本を補うことはできる?
24.08.31
インプラント治療を検討している方の中には、インプラントの費用が気になる方もいるのではないでしょうか。
インプラントは、ほとんどが自由診療のため、保険で治療ができるブリッジや入れ歯と比較すると費用が高くなります。
その分、しっかり噛めて審美性も高く、ほかの歯に負担をかけないなどのメリットは多くなります。
そこで今回は、インプラントの費用を抑えたい場合インプラント2本で3本分を補うことができるかについてご紹介します。
インプラントブリッジとは
一般的なブリッジは、歯を失った部分の隣の歯を削って土台にし、橋渡しのようにして被せ物をします。
この方法は、左右に歯があることが条件になりますし、左右の歯が健康な歯の場合でも削る必要があります。
また、3本分の歯を2本の歯で支えるため、土台になる歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
インプラントブリッジは、左右の歯の部分にインプラントを2本埋入します。
そして、橋渡しのような被せ物をするため、歯を失った部分が3本分の場合でも2本のインプラントで治療することが可能です。
インプラントブリッジのメリット
・費用の負担を抑えることができる
インプラントの費用は平均的に1本40~50万円前後といわれています。
インプラントを2本埋入する場合の費用は80~100万円程度のため、3本分インプラントを埋入するよりも費用を抑えることができます。
ただし、連続して3本歯を失っていること(歯を失った部分がバラバラではないこと)や顎の骨が十分にあることなどが条件になります。
・インプラント手術の負担を軽減できる
インプラントを3本埋入する場合には、インプラント手術の際3本分の負担があります。
麻酔をするのは1回ですし、大幅に負担がかかるわけではありませんが、傷口は3本分になるため、2本埋入した時と比較すると、インプラント手術の負担は軽減できます。
・ほかの歯に負担をかけることなく治療ができる
一般的なブリッジの治療や入れ歯の治療をする場合には、ほかの歯に負担がかかります。
ブリッジの場合には、左右の歯を削る必要がありますし、入れ歯の場合にはばねをかける必要があります。
保険のブリッジの適用は2本以上歯を失っていると適用にならないため、今回は対象にはなりません。
インプラント治療の場合には、歯を失った部分で対応することができるため、ほかの歯に負担をかけない治療です。
歯を失った2本分の部分にインプラントを埋め込み、その部分だけで3本分のインプラントブリッジを支えるため、ほかの歯に負担をかけることがありません。
インプラントブリッジのデメリット
・通常のインプラントよりインプラントブリッジの方は手入れが難しい
歯を3本失った部分にインプラントを3本埋入する方法は、今までと同じように単独で1本1本が独立しています。
そうすると、ブリッジの真ん中の部分のように被せ物の下の部分の汚れが落としにくいということがありません。
また、土台になって入るインプラント部分も境目の部分の汚れが落としにくくなります。
そのため、歯磨きの仕方に慣れるまで磨きにくいと感じる場合もあります。
デンタルグッズもたくさんあるため、毛束は1つになっている「タフトブラシ」や毛束が1列になっている歯ブラシもあります。
また、ブリッジのつなぎ目の下の部分の汚れも落としやすいように、スーパーフロスという先が通りやすくなるデンタルフロスもあります。
インプラント治療後には、インプラント部分の汚れの落とし方についてもお話させていただきますので、毎日のセルフケアに役立てていただけます。
・3本のインプラントを入れるよりインプラントに負担がかかる
3本分のインプラントを埋入する方が2本のインプラントより負担はかかりにくくなります。
そのため、費用面で3本分のインプラントが難しい場合や十分に骨がある場合などの条件があります。
3本インプラントを埋入した時と2本インプラントを埋入してインプラントブリッジに舌場合のメリット・デメリットを比較していただいて、患者さまと相談させていただきます。
インプラント費用を抑えられる医療費控除
医療費控除は、1年間の医療費が10万円以上(年収200万円以下の方は5%)の場合、確定申告をして医療費控除をすると、支払った税金の一部が還付される制度です。
インプラントも医療費控除の対象になりますので、確定申告をしていただくと費用の負担を軽減できます。
還付される金額に関しては、年収や支払った医療費の合計によっても異なりますので、ご確認ください。
また、医療費控除はお一人の分だけでなく、ご家族の医療費を合算することができます。
一緒に住んでいないご家族の方でも生計を一緒にしている、進学で一人暮らしをしている学生や単身赴任の方の分も合算することができます。
また、通院の時に使った公共交通機関の分も一緒に合算することができます。
ただし、自家用車を利用した時のガソリン代は合算できないため、注意が必要です。
インプラント費用の負担を軽減する分割払い
インプラント治療を行っている歯医者の多くがクレジットカードやデンタルローンに対応しています。
・クレジットカード払い
クレジットカード払いの場合、審査などを通す手間が無く分割払いをすることができます。
利用しているクレジットカード会社によっては、分割の回数が決められている場合がありますので、確認しましょう。
・デンタルローン
デンタルローンは使用目的が決まっているローンのため、一般的なローンを組むより金利を抑えることができます。
ただし、審査を通す必要があるため、時間がかかる場合があります。
【まとめ】
インプラント治療は、多くのメリットのある治療ですが、ほとんどが自由診療のため、費用の負担が高くなります。
費用面に関してお悩みがある場合には、お口の状態によってはインプラントブリッジを適用できる場合があります。
また、医療費控除を申請することや、クレジットカード払いやデンタルローンもあるため、お気軽にご相談ください。
当院では、患者さまがご希望の治療を受けることができるようによりよいご提案をさせて頂きます。