基礎知識

インプラントで生活は変わる?治療後に起きる7つのこととは

24.10.01

歯を失った時の治療の中で、インプラント治療はメリットの多い治療です。

インプラント治療をすることで、食事や会話などが変わります。

口元は生活する中で大きな役割があるため、改善することで生活が快適になります。

そこで今回は、インプラント治療をすることで起きる7つのことについてご紹介します。

 

インプラント治療後に変わる7つのこととは

天然歯と同様の噛み心地を実感できる

 

インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋め込んで、その上に土台を立てて被せ物をします。

歯を失った時のブリッジや入れ歯の構造と比較すると、天然歯と構造が似ています。

そのため、天然歯と同様の噛み心地を実感することができ、食事の制限がほとんどありません。

 

歯を失って入れ歯にすると、ずれたり、外れたりする場合があります。

そうすると、食事の時に固い物が食べにくかったり、しっかり噛めなかったりします。

インプラントは食事の時に好きな物を食べることが可能です。

 

口元の審美性を保てる

 

歯を失った治療で、部分入れ歯を選択すると部分入れ歯を支える部分の歯にばねをかける必要があります。

また、奥歯のブリッチの場合には、銀歯になるため、被せ物が目立ってしまうことがあります。

 

インプラントは、セラミックの歯を選択することができるため、白く透明感のある被せ物を選ぶことができます。

また、セラミックは黄ばんだように変色することもなく、きれいな状態を維持しやすくなります。

 

お手入れがしやすい

 

インプラントは固定式の治療のため、取り外して洗ったり消毒したりする必要がありません。

ただし、セルフケアを怠ってしまうと汚れの中にひそんでいる細菌が原因のインプラント周囲炎になってしまうため、注意が必要です。

インプラント周囲炎は、磨き残しがインプラントの周辺に残っていると、歯ぐきの炎症が急速に進み、悪化すると顎の骨を溶かしてしまう疾患です。

 

そうすると、インプラントを支える部分が少なくなるため、インプラントの寿命を縮める可能性があります。

インプラント・入れ歯・ブリッジの3つの治療法の後もほかの歯を長持ちさせるために丁寧なセルフケアが大切です。

 

話しやすい

 

入れ歯の場合、入れ歯が浮いたりカタついたりして、会話をする時に話しにくい場合があります。

インプラントは固定されているため、安定感があります。

そのため、入れ歯と比較すると話にくさを感じることは少ないでしょう。

 

脳の活性化につながる

しっかり噛むことは、脳の刺激が伝わります。

特に、インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、噛むと顎の骨に刺激が伝わります。

入れ歯やブリッジは、歯を失った部分の顎の骨には刺激が伝わりにくいため、顎の骨が減少しやすくなります。

また、脳の刺激が伝わると、認知症のリスクも軽減できるため、健康維持につながりやすくなります。

 

ほかの歯に負担をかけない

 

ブリッジは左右の歯を削って橋渡しのようにして被せ物をする治療です。

左右の歯を大きく削ることや2本で3本分の被せ物を支えるため、左右の歯の寿命を縮めてしまう場合があります。

また、部分入れ歯の場合には、支えるためにばねをかけます。

ばねがかかる歯は、入れ歯を支えるために負担がかかります。

インプラントの場合には、インプラント体を埋め込むため、その部分だけで治療ができます。

そのため、ほかの歯に負担をかけずに治療をすることができます。

 

健康維持につながりやすい

 

しっかり噛むことができると、唾液の分泌を促したり、消化に良い影響があったりします。

唾液には汚れを洗い流したり、再石灰化を促進したりする働きがあるため、口内環境を整えます。

また、あまり噛まない食生活が習慣化すると、胃腸に負担がかかるため、しっかり噛めることで消化に良い影響があります。

 

インプラント治療の流れとは

STEP1カウンセリング

カウンセリングでは、お口の中のお悩みをお伺いします。

歯を失った部分はもちろん、ほかに気になっている部分がないか確認します。

歯を失った時の治療はインプラントだけでなく、ブリッジや部分入れ歯もあります。

 

それぞれの特徴やメリット・デメリットをお話させていただいて、その上でインプラントをご希望するご相談します。

 

STEP2 精密検査

お口の中はもちろん、顎の骨の状態も確認するためにレントゲン撮影やCT撮影を行います。

インプラント手術をするためには、顎の骨の厚みや高さ、血管の位置もきちんと把握する必要があります。

そのほかに、歯周病やむし歯の有無などを確認して、必要があれば、インプラント手術前に治療を行います。

 

STEP3 治療計画の立案

精密検査の結果を元に治療計画の立案をします。

インプラント治療の計画を細かく立てて、顎の骨が足りない場合には骨造成の手術をするなどインプラントの過程をご説明します。

インプラント治療の費用の概算などもお伝えすることができますので、費用のことで気になることがありましたら、ご相談ください。

 

また、全身疾患がある場合には、内科の主治医と相談が必要な場合もあります。

 

STEP4 インプラント手術

インプラント手術は外科手術が必要なため、感染予防のために徹底的に衛生管理を行います。

インプラント手術は麻酔の種類など関係なく、入院せずに治療を受けることが可能です。

インプラント手術の後は、顎の骨にインプラント体が定着するのを待ってから被せ物をしていきます。

 

STEP5 定期的なメンテナンス

インプラントを良い状態で維持するためには、定期的なメンテナンスが重要です。

レントゲン撮影をして、インプラントや顎の骨の状況を把握しインプラントに不具合が出る前に未然に予防していきます。

 

また、インプラント以外の部分もお口の健康を保ち、維持するために口内の衛生環境を整えることが重要です。

毎日のセルフケアに加えて、定期的にクリーニングさせていただきます。

 

【まとめ】

インプラント治療は、審美性も機能性も兼ね備えた治療です。

ほかの歯に負担をかけることなく、しっかり噛める、口元の審美性を保てるなど毎日の生活を豊かにしてくれる治療のため、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

当院は、インプラント治療を数多く行っていますので、患者様のお口に合った治療をご提案させていただきます。