基礎知識

インプラント治療が難しい状態はあるの?治療法も合わせてご紹介

25.01.29

インプラント治療を行う前には、精密検査をしてインプラント治療ができるか検討します。

体調やその時の状態などによってインプラント治療が難しい場合もあります。

持病に関しては、持病が安定しており、主治医と連携を取りながらであれば治療が可能な場合もあります。

そこで今回は、インプラント治療が難しい状態で治療法についてもご紹介します。

 

インプラント治療が検討される状態

・持病がコントロールできない方

糖尿病

インプラント治療をする際に、糖尿病の方は血糖がコントロールできていることが条件になります。

糖尿病は、血糖をコントロールするインスリンが不足したり、十分に働かなかったりするため、血糖値がコントロールしにくい疾患です。

 

血糖値が高い状態が続くと、血管がダメージを受けて、血液の循環が悪くなります。

そうすると、免疫力が低下するため、傷の治りが悪くなったり、顎の骨と定着がしにくくなったりする場合があります。

また、免疫力が低下するため、細菌感染のリスクも高くなります。

 

心筋梗塞の持病がある方

心筋梗塞の持病がある方は、発作から半年未満の方は難しい場合があります。

発作から半年以上経過しており、心筋梗塞の発症後の予後のコントロールが良いことや後遺症が残っていないことが条件になります。

 

ただし、発症後に血液をサラサラにするお薬を飲んでいる場合は、出血しやすいため、注意が必要です。

担当医と連携をとって、症状などを含めて治療可否を診断します。

 

脳梗塞の持病がある方

脳梗塞の持病がある方も発症から半年経過していて、後遺症が残っていない状態が望ましいです。

脳梗塞で手の麻痺などがある場合は、清掃環境を維持することが難しい場合があります。

インプラントは、汚れの中にひそんでいる歯周病菌が炎症を引き起こすと、インプラント周囲炎になる可能性があります。

 

そのため、毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが必要ですが、セルフケアが十分にできない状況ではインプラント治療が難しい場合があります。

患者様の持病の状況と患者様のご希望をお伺いしながらインプラント治療の可否を診断します。

 

・妊娠中のインプラント治療

妊婦の方も、妊娠後期の安定期に入ると、歯科治療を受けることができます。

お口の状況を考慮して、体調に配慮しながら行います。

ただし、インプラント治療の場合は外科手術も伴うため、出血や腫れの可能性があります。

また、CT撮影も必要など負担になることもあるため、出産が終わって安定した時期であればインプラント治療が可能です。

 

・むし歯や歯周病がある方

むし歯や歯周病は細菌感染症です。

インプラント手術をする際に細菌感染のリスクが上がるため、むし歯や歯周病を放置したままインプラント治療を行うことはできません。

 

インプラント治療を行うためには、むし歯や歯周病の治療が完了してからインプラント治療を行います。

 

・顎の骨が減っていて高さや厚みが足りない

インプラントを埋入するためには、顎の骨の高さや厚みが必要です。

顎の骨がインプラント体を支えるため、顎の骨が足りないと安定しにくく、そのままではインプラントの治療が難しくなります。

 

しかし、歯周病が悪化すると顎の骨を溶かしてしまいます。

歯周病は、歯を失う原因第1位で30代以上の多くの方が患っている生活習慣病です。

歯周病で顎の骨が減少している方は、骨造成の手術が必要です。

 

骨再生誘導法(GBR)

歯を失っている期間が長い方や重度の歯周病の方は、顎の骨が減少していることが多く、骨の再生を促す治療が必要です。

骨再生誘導法は、顎の骨を失った部分の特徴である骨にならない「繊維芽細胞」をコントロールします。

一般的に顎の骨が無い部分は骨ができる「骨芽細胞」より「繊維芽細胞」の方が増えやすい特徴があります。

そのため、骨再生誘導法では顎の骨を形成する時に妨げになる繊維芽細胞の侵入を防ぐために人工の膜のメンブレンを多い、その中に骨充填剤や自家骨を入れて、骨の再生を促します。

 

そうすると、顎の骨の高さや厚みが原因でインプラント治療が難しい方のインプラント治療が適用になる場合があります。

 

・18歳以下

インプラント治療は、年齢の上限はありませんが、18歳以下の方は顎の骨が成長をする可能性があるため、インプラント治療ができません。

インプラント治療を希望している場合には、18歳を超えてから治療が必要です。

 

また、年齢の条件はありませんが、毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを受けてインプラントの状態を確認しながら、予後を確認していく必要があります。

 

メンテナンス期間は、お口の状況や清掃状況によって同じ患者様でも異なる場合がありますが3~6ヶ月の通院が必要になるケースが多くなります。

体調などの関係で、この期間でメンテナンスが難しいそうな方はインプラント治療も難しいでしょう。

 

・喫煙をしている方

タバコの中に含まれるタールには、血管を収縮する働きがあるため、十分に酸素や栄養が行き渡りにくくなります。

まだ、喫煙をしているとお口の中が乾燥しやすくなり、唾液の働きが減少してしまいます。

唾液には汚れを洗い流す作用や歯の再石灰化を促進するなど、メリットが多いです。

そのため、たばこの影響でお口が乾燥すると、細菌が増殖しやすくなり、細菌感染のリスクが高くなる、傷の治りが悪くなる、顎の骨とインプラント体の定着に影響するなど、デメリットが多くあります。

 

タバコは健康に関してもデメリットが多いため、インプラント治療をする場合は禁煙することをおすすめします。

 

【まとめ】

インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋入して、その部分を歯の根の代わりに使用するため、外科手術が必要です。

持病がある場合はその持病が安定していて、きちんとメンテナンスの通院できることやセルフケアを行うことが大切です。

また、顎の骨が足りない場合でも、顎の骨の再生を促す骨再生誘導法もありますので、骨が足りないため、インプラント治療をあきらめていた方も一度ご相談ください。

当院は、数多くのインプラント治療を行っていますので、患者様のお口の状況とご希望を考慮して治療計画を立案いたします。