インプラントコラム
COLUMN
インプラントのトラブル例と対策|失敗しないためのポイントとは?
25.03.30
インプラントは、正しいケアをすれば10年以上使用できている方が9割を超えている治療ですが、インプラント治療を検討している方の中にはインプラントでトラブルが起きることはないの?と心配な方もいると思います。
どの治療でもトラブルの可能性はありますが、対処法もあります。
そこで今回は、インプラントのトラブル例と対策について詳しくご紹介します。
インプラントのトラブル例
インプラントの被せ物が外れる
インプラントは、顎の骨に埋入した部分と土台になる部分、被せ物が別々にパーツになっていることが多く、被せ物が外れることがあります。
インプラントの被せ物は、インプラントの内部を確認出来るようにねじなどで取り外しができるようになっていることが多いです。
そのねじが緩んでいると、被せ物が外れてしまうことがあります。
また、被せ物の下の部分の締め付けが緩くなっていると、被せ物が取れやすくなってしまうこともあります。
【対処法】
定期的なメンテナンスをしていると、インプラントや被せ物の状態を確認するため、ねじの緩みがあった場合には締めなおすことができます。
不具合が起きる前に定期的に検診を受けていると、トラブルになる前に対処しやすくなります。
インプラントが抜ける・ぐらつく
インプラントのトラブルで顎の骨に定着せず、抜けたりぐらついたりする可能性があります。
まれなケースにはなりますが、インプラントの角度や深度が不適切だった場合が考えられます。
また、インプラント手術の時に顎の骨が高温になり、損傷してしまうオーバーヒートも考えられます。
骨が損傷してしまうため、インプラント体と顎の骨が結合しなくなってしまいます。
【対処法】
インプラントの角度や深度は、精密検査をした際にシミュレーションをして決定します。
その際に、角度や深度も決めますが、ガイドを作製してインプラント手術をする方法もあります。
マウスピース型のガイドを使用すると、シミュレーションをした位置や角度でインプラントを埋入することができます。
角度や位置をそのまま埋入できるため、インプラントの手術時間も短縮することができ、より精密な手術ができるため、患者様の負担を軽減します。
オーバーヒートは、顎の骨が高温になることで起きるため、ドリルで顎の骨に穴をあける際に注水をきちんとすることで防げます。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎は歯周病によく似た疾患で、汚れの中の細菌が増殖して歯ぐきや歯周組織に炎症を引き起こす疾患です。
初期の段階では、歯ぐきの腫れや歯磨きの時の出血ですが、進行すると顎の骨を溶かしてしまい、インプラントがグラグラします。
症状が悪化すると、インプラントが抜け落ちてしまうこともあり、インプラントトラブルにつながりやすい疾患です。
また、インプラントは天然歯と構造が違い、歯根膜という部分がないため、症状が進行しやすい特徴もあります。
自覚症状も少ないため、インプラント周囲炎を予防する習慣をつけることが大切です。
【対処法】
インプラント周囲炎の大きな原因は、汚れの中にひそんでいる細菌です。
そのため、お口の中に汚れを残さない生活習慣を身につけることが大切になります。
毎日正しいセルフケアを行い、口内環境を整えましょう。
また、歯ブラシだけでは細かい部分まで汚れを落とすことが難しいため、歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。
歯と歯が重なりあっている部分などの歯ブラシが当たりにくい部分は毛束が1つになっているタフトブラシを使用しましょう。
また、毎日のセルフケアでも落としにくい部分もあると思いますので、定期的なメンテナンスのクリーニングで汚れを落とします。
汚れのついている部分は、その汚れの落とし方や補助清掃用具のお話もさせていただきますので、毎日のセルフケアの時に役立ててくださいね。
噛み合わせが悪くなってしまう
インプラント治療で被せ物が入った時には、噛み合わせのバランスが合っていても、歯ぎしりや食いしばりなどをすると少しずつ噛み合わせが変わってしまうことがあります。
お口の中は変化しているため、頬杖など横から力がかかる動作が習慣化していると、噛み合わせが変化することがあります。
また、歯周病が悪化してグラグラしている部分があったり、ほかの歯を失ってしまったりすると、その部分を放置していると少しずつ歯が動いて噛み合わせが変化します。
インプラント部分は、強く当たってしまうとインプラントに負担がかかるため、噛み合わせのバランスを整えることが大切です。
【対処法】
定期的にメンテナンスを受けていると、噛み合わせのバランスを確認出来ます。
長期間放置すると、噛み合わせのバランスが変わる場合がありますが、決められた期間でメンテナンスに通っていると、大幅に噛み合わせが変わることは少ないでしょう。
また、噛み合わせが悪くなる歯周病や歯を失った部分はきちんと対処することで、噛み合わせが悪くならないように予防ができます。
神経を損傷した
インプラントを埋入する時に、大きな神経に近くなりすぎたり、当たったりすることで神経が麻痺する可能性があります。
神経を損傷した時の症状は、口の周りのしびれなどです。
【対処法】
インプラント手術をする前の検査でレントゲン撮影やCT撮影をしますが、レントゲンでは平面でしか確認することができません。
CT撮影をすると、立体的な画像を確認できるため、血管や神経の位置も把握できます。
CT撮影をせずにインプラント手術をすると、神経の状態を確認しにくく、インプラントトラブルになる可能性があります。
【まとめ】
インプラントが初めての方は不安や疑問もあると思いますが、インプラントトラブルを防ぐためには、対処法があります。
当院では数多くのインプラント治療を行っていますので、インプラントトラブルにならないように未然に対策をしています。
また、患者様がインプラントを良い状態で維持できるようにメンテナンスを通じてサポートいたします。
インプラントはしっかり噛むことができて、審美性も高い治療です。
歯を失った時の治療でインプラント治療を検討されている場合には、お気軽にご相談ください。