インプラントコラム
COLUMN
インプラントと入れ歯・ブリッジの違いとは?治療法の選び方ガイド
25.12.31
歯を失ってしまったとき
「インプラント・入れ歯・ブリッジの中で、どれが自分に合っているのだろう?」
と迷われる方は少なくありません。
それぞれの治療法には特徴があり、向き・不向きはお口の状態や生活スタイルによって変わります。
そこで今回は、インプラント・入れ歯・ブリッジの違いを丁寧に整理し、後悔しない治療法を選ぶためのポイントを解説します。
歯を失ったときの主な治療法は3つ
歯を失った場合、代表的な治療法は次の3つです。
・インプラント
・ブリッジ
・入れ歯
それぞれ「歯を補う方法」「周囲の歯への影響」「噛み心地」などが大きく異なりますので、選択する際は、特徴を比較して自分に合った治療法を選びましょう。
インプラントとは? 歯の根から補う治療法

インプラント治療は、顎の骨の中に人工の歯根を埋入し、その上に被せ物(人工歯)を付ける方法です。
失った歯を根の部分から再現する治療のため、天然歯に近い機能回復が期待できます。
【インプラントの主な特徴】
・顎の骨と結合し、しっかり固定される構造
・ほかの歯に負担をかけることなく、両隣の健康な歯を削らずに治療できる
・金属のばねなどがないため、見た目や噛み心地が天然歯に近い
【インプラントのメリット】
・天然歯のようにしっかりとした噛み心地を実感しやすい
・セラミックの被せ物も選択できるため、口元になじみやすく、自然な見た目を保ちやすい
・周囲の歯に負担をかけて、寿命を縮めてしまうことは少ない
・定期的なメンテナンスを行って管理していれば、長期使用が可能なケースが多い
【インプラントのデメリット・注意点】
・インプラントを埋入する外科治療が必要
・顎の骨と結合するまで待機する時間があるため、完成までに一定の治療期間が必要
・ほとんどが保険適用外となるケースが多く、費用負担が大きい
・骨の量や全身の健康状態によっては治療が難しい場合もある
ブリッジとは? 隣接する歯を支えにする固定式治療
ブリッジは、歯を失った部分の両側にある歯を支えとして利用し、その間に人工歯を連結して装着する治療法です。
橋をかけるような構造から「ブリッジ」と呼ばれています。
【ブリッジの主な特徴】
・支えとなる歯にしっかり固定されるため、口腔内に固定され、取り外しの必要がない
・外科的な処置を行わずに治療できる
・比較的短い期間で治療が完了する
【ブリッジのメリット】
・治療期間が短いため、早期に噛めるようになる
・固定式のため、装着後の違和感が少なく、安定した使用感が得られやすい
・失った歯の本数など症例によっては保険診療の対象となる
【ブリッジのデメリット・注意点】
・両隣の歯を支えにするため、健康な歯を削る必要がある
・歯を失った部分も左右の歯に力がかかるため、支台歯に噛む力が集中し、負担が大きくなりやすい
・歯を失っている部分は、顎の骨に刺激が伝わらないため、欠損部分の顎の骨が徐々に減少する可能性がある
入れ歯とは? 取り外し可能な補綴治療

入れ歯は、人工歯と歯ぐきに触れる床部分で構成される装置で、清掃する時など必要に応じて取り外しができる治療法です。
失った歯の本数に応じて、部分入れ歯と総入れ歯に分けられます。
【入れ歯の主な特徴】
・就寝中や清掃する時に取り外しができる構造
・外科的な処置を行わない
・失った歯の本数に関わらず、幅広い症例に対応しやすい
【入れ歯のメリット】
・保険適用ができるため、他の治療法に比べて費用を抑えやすい
・外科手術を伴わないため、体への負担が少ない
・残っている歯が少ない場合でも対応可能
【入れ歯のデメリット・注意点】
・取り外し式のため、安定感が少なく噛む力が低下しやすい
・装着時に違和感や異物感を覚えることがある
・食事や会話の際に動いたり外れたりする場合がある
・毎日の着脱と丁寧な清掃が欠かせない
インプラント・入れ歯・ブリッジの違いを比較
| 比較項目 | インプラント | ブリッジ | 入れ歯 |
| 固定方法 | 顎の骨に固定 | 両隣の歯で支える | 取り外し式 |
| 周囲の歯への影響 | ほぼなし | 歯を削る | ばねなどで固定 |
| 噛む力 | 非常に強い | 比較的強い | 弱め |
| 見た目 | 自然 | 比較的自然 | やや目立つ場合あり |
| 手術 | あり | なし | なし |
| 費用 | 高め | 中程度 | 抑えやすい |
どの治療法が合う?選び方のポイント

インプラントが適している方
・噛み心地を重視し、長く安定して使える治療法を求めている
・周囲の健康な歯への影響をできるだけ抑えたい
・見た目の自然さや機能面を大切にしたい
ブリッジが選択肢となる方
・外科的な処置に不安がある
・できるだけ早く治療を完了させたい
・支えになる両隣の歯の状態が良好
入れ歯が向いている方
・治療費の負担を抑えたい
・全身疾患などの理由で手術が難しい
・欠損している歯の本数が多い
治療法選びで大切なのは「総合的な視点」
インプラント・入れ歯・ブリッジは、それぞれに特徴を持つ治療法です。
そのため、単純に「どの治療が優れているか」で判断するのではなく、自分の口の状態や生活に合っているかどうかを基準に考えることが重要です。
治療法を検討する際には、次のような点を総合的に確認する必要があります。
・顎の骨の量や質、歯ぐきの状態
・現在残っている歯の本数や健康状態
・年齢や全身疾患の有無など、体調も配慮して無理がないか
・日々の生活習慣や治療に対する考え方、優先したいポイント
これらを踏まえて治療計画を立てることで、治療後の満足度が高く、後悔の少ない選択につながります。
より良い治療法は一人ひとり異なります。
だからこそ、歯科医師と十分に相談しながら、自分に合った治療を選ぶことが大切です。
【まとめ】
インプラント・入れ歯・ブリッジは、それぞれに強みと注意点がある治療法です。
どれか一つが万能というわけではなく、目的やお口の状態によってより良い選択肢は変わります。
・噛む力や長期的な安定性を重視したい場合はインプラント
・外科処置を避けつつ、固定式の使用感を求めるならブリッジ
・費用面や体への負担を抑えたい場合は入れ歯
どの治療法が適しているかは、実際にお口の中を確認し、骨や歯の状態、全身の健康面まで含めて診断する必要があります。
「自分に合う治療が分からない」と感じている方は、お気軽に当院にご相談ください。






