基礎知識

インプラントの歯ぐきが腫れている?考えられる原因と対処法を解説

26.09.30

インプラントの周りの歯ぐきが腫れていると、インプラントに問題が起きていないか不安に感じる方もいるでしょう。

 

歯ぐきが腫れる理由はさまざまで、インプラント手術による一時的な反応のほか、磨き残しによる炎症やインプラント周囲の組織に問題が生じている可能性もあります。

 

とくに、治療後しばらく経ってから腫れや違和感が現れた場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに歯科医院で状態を確認してもらうことが大切です。

 

そこで今回は、インプラント周囲の歯ぐきが腫れる原因をはじめ、自宅で気をつけたいことや歯科医院へ相談するタイミングについて解説します。

 

インプラントの歯ぐきが腫れる主な原因

インプラント周辺の歯ぐきが腫れる理由はいくつかあります。

手術後すぐにみられる腫れと、治療から時間が経ってから生じる腫れでは、原因が異なることがあります。

 

手術後の反応による腫れ

インプラント手術では歯ぐきを切開したり、顎の骨にインプラントを埋め込んだりするため、術後に歯ぐきが腫れることがあります。

腫れ方には個人差があり、手術を行った範囲や埋め込んだインプラントの本数、骨を増やす処置を行ったかどうかなどによっても変わります。

 

多くの場合、傷口が回復するにつれて腫れも少しずつ治まっていきます。

しかし、腫れが長く続く場合や、日が経つにつれて痛み・腫れが強くなる場合は、自己判断で様子を見ず、治療を受けた歯科医院へ相談しましょう。

 

インプラント周辺にプラークが残っている

インプラントは人工物のため虫歯にはなりません。

しかし、インプラントと歯ぐきの境目には、天然歯と同じようにプラークが付着します。

毎日の歯磨きで汚れを十分に取り除けない状態が続くと、歯ぐきに炎症が起こり、腫れや赤み、歯磨きの際の出血などがみられることがあります。

そのため、インプラント周辺を清潔に保つためには、歯ブラシによるケアに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスなどをお口の状態に合わせて取り入れることが大切です。

 

インプラント周囲粘膜炎・インプラント周囲炎

 

インプラント治療から時間が経ったあとに歯ぐきの腫れがみられる場合は、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎が関係していることがあります。

インプラント周囲粘膜炎とは、インプラントの周りにある歯ぐきに炎症が生じている状態です。

歯ぐきが赤くなったり腫れたりするほか、歯磨きの際に出血することがあります。

炎症がさらに広がり、インプラントを支えている顎の骨にまで影響が及んだものがインプラント周囲炎です。

進行すると周囲の骨が失われ、インプラントを安定して支えることが難しくなる可能性があります。

 

【インプラント周囲炎でみられる症状】

・インプラント周辺の歯ぐきが腫れる・赤くなる

・歯ぐきから膿が出る

・歯磨きの際に血が出る

・インプラントの根元が露出してくる

・インプラントにぐらつきを感じる

 

インプラント周囲の炎症は、初期には痛みを感じにくいこともあります。

そのため、痛みの有無だけで判断せず、腫れや出血などの変化に気づいた段階で歯科医院に相談することが大切です。

 

被せ物の周囲に食べ物や汚れが残っている

インプラントの被せ物と歯ぐきの間は、お口の状態によって食べ物が入り込みやすくなることがあります。

食べかすやプラークが十分に取り除けずに残っていると、歯ぐきに炎症が起こり、腫れや違和感につながる場合があります。

特定の場所に繰り返し食べ物が挟まる場合は、毎日の歯磨きだけでは改善が難しいこともあります。

被せ物の形や噛み合わせなどに問題がないか、歯科医院で確認してもらいましょう。

 

インプラントの歯ぐきが腫れたときの対処法

インプラント周辺の歯ぐきに腫れがあるときは、気になっても指で触ったり、自己判断で薬を使ったりすることは控えましょう。

まずは、腫れている部分にできるだけ刺激を与えないことが大切です。

 

歯磨きでは患部を強くこすらず、やさしくケアします。

ただし、腫れている部分をまったく磨かない状態が続くと、プラークがたまり、炎症が悪化する可能性があります。

歯科医院で指導を受けているケア方法を基本に、無理のない範囲で清潔な状態を保ちましょう。

 

薬によって一時的に症状が治まっても、腫れの原因が残っている場合があります。

とくに、インプラント治療からしばらく経ってから腫れが出てきた場合は、早めに歯科医院を受診し、インプラントや周囲の歯ぐきの状態を確認してもらいましょう。

 

歯科医院への相談が必要な症状

 

インプラント周辺の歯ぐきの腫れがなかなか治まらない場合は、強い痛みがなくても歯科医院に相談しましょう。

特に、次のような変化がみられる場合は注意が必要です。

・日に日に腫れが強くなっている

・歯ぐきから膿が出ている

・噛んだときに痛みや違和感がある

・被せ物やインプラントが動く感じがする

・手術後の腫れや痛みがなかなか治まらない

 

このような症状がある場合は、次の定期検診を待たず、早めに治療を受けた歯科医院へ連絡することが大切です。

インプラント周囲の炎症は、自覚症状が少ない状態で進むこともあります。

普段と違う腫れや出血、違和感などに気づいた場合は、そのまま様子を見続けず、歯科医院で状態を確認してもらいましょう。

歯科医院ではどのようなことを確認する?

歯科医院では、インプラント周辺の歯ぐきに腫れや出血がないかを確認します。

また、プラークの付着状況や歯ぐきの状態なども詳しく調べます。

必要に応じてレントゲン撮影を行い、インプラントを支える顎の骨に変化がないか確認することもあります。

 

治療内容は炎症の状態によって異なります。

インプラント周辺に付着した汚れを取り除き、お口の中を清潔にする処置などを行います。炎症が進んでいる場合には、検査結果をもとに必要な治療を検討します。

 

【まとめ】

インプラント周辺の歯ぐきが腫れる理由には、手術後の反応のほか、プラークの付着やインプラント周囲の炎症などが考えられます。

とくに、治療後しばらくしてから腫れが出てきた場合や、出血・膿・痛み・ぐらつきなどがある場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。

インプラント周囲のトラブルは、目立った症状がないまま進むこともあります。

日頃からお口の変化に注意し、毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを続けることが、インプラントを良い状態に保つために大切です。

 

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