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インプラントの為の抜歯後に痛みは出るの?痛みを軽減させる方法とは

21.09.28

インプラント治療が歯を失った時の治療として選ばれる機会が増えてきましたが、インプラント手術は外科手術して治療するので『痛みがあるかもしれない…。』と不安な方もいるのではないでしょうか。
インプラント手術は麻酔をしているのでほとんどの方が痛みを感じずに治療ができたというお声をいただくのですが、痛みを感じるとしたらどのようなポイントなのかご紹介します。

インプラント手術中に痛みはある?

インプラント手術中は通常の虫歯治療と同様に局所麻酔をして行うため、手術中に強い痛みが出ることはほとんどありません。
手術中はドリルの振動や手術部分を押す感覚があることはありますが、痛みは麻酔によって感じなくなっています。
通常のインプラント手術は麻酔をしてから効くまでの時間をしっかりおいて麻酔の効きを確認しますし、少しでも麻酔が切れてきた感じがあった場合には麻酔を追加して痛みが出ないようにしていきますのでご安心ください。

手術後に痛みはある?

 インプラント手術をした後は麻酔が切れるので、歯ぐきの切開や縫合をしている傷口の部分に痛みが出ることがあります。
また、骨を増やす手術を行った時やインプラントの本数が多い場合は傷口の範囲が多くなるので痛みが出やすい傾向になります。
ただ、抜歯と同程度の痛みのことが多く、ほとんどの場合が痛み止めを服用すると落ちつきます。

抜糸の時

インプラント手術を行って一週間~10日程度で切開した部分が落ち着いて縫合していた糸を抜いていきます。
痛みをほとんど感じない人も多いのですが、少しチクっとした感じがある方もいます。
麻酔の針よりも痛みを感じない方が多いので、麻酔をするほどではありませんが痛みが不安で気になる方は歯ぐきの表面に塗る表面麻酔で対応することもできます。

手術後の生活も痛みに関係ある?

 手術後の生活で痛みを抑えるポイントがありますのでご紹介します。

手術後の飲酒を避ける

 お酒を飲むと血のめぐりが良くなり腫れや痛みの原因なります。
 

激しい運動やお風呂も避けましょう

 激しい運動もお風呂も血のめぐりが良くなって腫れや痛みの原因になるのでインプラン
ト手術後当日は避けましょう。
お風呂ではなくシャワーで汗を流す程度なら大丈夫です。
 

食事は柔らかい食べ物からスタートしましょう

 インプラント手術をした部分の負担を減らすために硬いものや熱いものは避けて柔らか
い食べ物からスタートしましょう。
ポタージュスープやうどんなどの麺類などがおすすめです。
この時辛いものも刺激になるので避けてくださいね。

痛みの不安を解消する静脈内鎮静法

 

先ほどお話させていただいたように麻酔をしていると手術中に強い痛みを感じることは少ないです。
ただ、『歯科治療も苦手で痛みが出るかもしれないのか不安…。』『麻酔が効きにくかったらどうしよう…。』と不安がある方におすすめの方法が静脈内鎮静法です。
静脈内鎮静法はお口の麻酔をするのではなく、腕の静脈に点滴をする方法です。
点滴を始めるとうとうとして眠っているような感覚でリラックスできます。
ぽかぽかした様な感じでほろ酔いのような感じとも言われていて、緊張や不安感が強い方もリラックスしてインプラント手術を受けることができます。
意識が完全に無くなるわけではありませんが、まどろんでいるような感覚なので痛みや振動などもほとんど気にならなくなります。
局所麻酔で痛みは抑えることができますが、不安感までは取り除くことができません。
静脈内鎮静法であれば不安や緊張を感じることなく治療ができます。

 痛みを少なくできる抜歯と同時に行うインプラントとは?


 

一般的なインプラント手術は、抜歯をして歯ぐきが治癒するのを数カ月待ってからインプラントを埋入する手術を行っていました。
そして、歯ぐきとインプラントが定着するのを数カ月待ってから仮歯をつける流れでした。
患者様にとってできるだけ早く、かむことができる様にするために抜歯と同時にインプラントを埋入する『抜歯即時埋入インプラント』という方法も出てきました。
抜歯をしてすぐにインプラントを埋め込んで状態が良ければ、仮歯までつけることができます。
即時埋入インプラントはメリットも多いのですが、技術的に難しい所と患者様の骨が十分
にあることが条件になるので、この条件をクリアできない場合は対象外になります。

即時埋入インプラントのメリット

1 腫れや痛みを軽減できる
従来のインプラントの方法はインプラントを埋め込んで歯ぐきが治癒してから治療を
進めるので定着を待った後歯ぐきを切開や剥離をする必要がありました。
抜歯即時埋入インプラントは抜歯と同時にインプラントを埋め込むので歯ぐきの切開
がなくその分腫れや痛みを軽減できます。
2 あごの骨が吸収するのを抑える効果がある
抜歯をして歯ぐきが治癒している期間待っている場合はあごの骨に刺激が伝わらず、
骨が吸収しやすい環境になります。
インプラントをするまでに歯ぐきの治癒を数カ月待っているとあごの骨が吸収されて
しまうことがあります。
抜歯と同時にインプラントを埋め込むことであごの骨は刺激を受けてあごの骨が吸収
することを抑制ができます。
3 治療期間を短縮できる
通常のインプラントは抜歯して歯ぐきが治癒するまでの期間や歯ぐきの中でインプラ
ントがあごの骨と定着する期間を待つ必要がありました。
抜歯即時埋入インプラントの場合、抜歯と同時にインプラントの埋入を行うことがで
きて、骨の状態が良ければ仮歯まで着けることができる場合もあります。
その分、治療期間や通院回数を減らすことができて患者様の負担を減らすことができ
ます。

インプラント手術は麻酔をしているので痛みを感じることはほとんどありません。
また、手術後に痛みが出た場合でも痛み止めを服用すると落ち着くことがほとんどです。
そして、手術後の生活のポイントを守ってもらうことで痛みが出にくくもなります。
また、痛みを少なくできるインプラント法もありますので、患者様のご希望とお口の状態
によってできるより良い方法を行っていきます。
患者様にできるだけ負担が少ない方法をご提案させていただきますので、気になっている
ことはお気軽にご相談くださいね。