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費用を抑えることが可能?医療費控除の申請とは

21.09.26

インプラントはメリットが多く、ほかの歯に負担をかけることなくしっかりかむことができる治療ですが基本的に保険外の治療なので保険の治療に比べて費用が高くになることがあります。
その場合には分割払いなどの対応ができる場合や、医療費控除の対象になので税金が還付されて費用を抑えることができます。
ただ、医療費控除は申告や準備が必要なので医療費控除の内容を抑えておくと申告がスムーズです。
そこで今回はインプラント費用を抑えることができる医療費控除について詳しくご紹介します。

医療費控除って何?

医療費控除とは1年間に支払った医療費の合計が10万円(年収300万円以下の方は5%)を超えると税金(所得税・住民税)が控除される制度です。
対象となるのは、1人の分だけでなく家族の分も合計して申請をすることができます。
また、進学などで1人暮らしをしている場合や仕事で単身赴任をしている場合など同じ場所に住んでいなくても家族単位で医療費を合計ができます。
インプラント費用はほとんどの場合は保険の適応になりませんが、医療費控除の対象になるので、医療費の一部が戻ってくる可能性があります。
還付される金額は所得によって異なりますが、医療費控除を行うことによって費用を抑えることができるでしょう。
また、インプラントの費用だけでなくほかにかかった病院や薬の費用も含まれるので対象になる医療費を把握して領収書を保管しておきましょう。
医療費控除の申請期間は毎年2月16日~3月15日ですが、申告期限を過ぎてしまっても5年前までさかのぼることができます

医療費控除の対象とは?

歯科用ローンやクレジットカードでカード会社の立替え払いした費用

 

インプラントの治療費は基本的に保険外なので費用の負担を軽減するために歯科用ローンやクレジットカードで立替え払いをできることがあります。
その場合の費用も医療費控除の対象になります。
分割払いをしている時には、全額支払いが終わっていない場合もあるので毎月分割している金額ではなく、契約した総額の金額が対象になります。
その際には契約した金額のわかる契約書などが必要です。また金利や手数料は医療費控除の対象にはならないので気をつけましょう。

 交通費

歯科医院に通院した公共交通機関の地下鉄やバス代なども申請ができます。
 ICカードを利用した場合には明細をダウンロードして申請ができ、現金の場合には日付と金額をメモして申請しましょう。
また、体調が悪くバスや地下鉄を利用できない場合にはタクシー代も申請が可能です。
ただし、自家用車で移動した時にガソリン代は医療費控除の対象にはならないので注意が必要です。

 インプラント治療の薬代

 インプラントの治療費だけでなく、手術後に服用した薬も含まれるので領収書を保管しておきましょう。

医療費控除の申請に必要なもの

 医療費控除を受けるためには、翌年に確定申告を行う必要があります。
確定申告は12月から1月の1年間に支払った所得を確定して納める税金を申告すること制度です。
また、その所得をもとに計算をして一年に支払う税金を『所得税』と言います。
確定申告の時に医療費控除を行うことで、その金額を差し引いた金額で所得税が計算されて納め過ぎた分の税金が還付される制度です。

準備に必要なもの

 確定申告書
 医療費の明細所
 医療費の領収書
 源泉徴収所

2017年から保険の適用分は領収書ではなく、保険組合から届く『医療費のお知らせ』での提出ができるようになりました。
保険適応分はまとまって記載があるのでこちらで提出すると便利です。
ただ、インプラントなどの自由診療の場合には医療費のお知らせには記載がないので領収書が必要なので保管しておきましょう。

医療費控除の申請方法


医療費控除の申請方法は3種類あります。

オンラインで行うe-tax

 メリット
e-taxで申請するメリットは忙しい人でも自宅で確定申告ができることです。
e-taxで仕様がないものは郵送対応になりますが、基本的に添付書類も電子送信できます。
e-taxは、事業所得は非対応になりますが、給与所得、一時所得、雑所得ならタブレット
やスマートフォンからの提出が可能です。

 デメリット
e-taxを選択した場合は選択した方式によって合わせた準備が必要です。
マイナンバーカードを選択する場合にはマイナンバーの読み取り機能が必要です。
マイナンバーを読み取って暗証番号を入力するとログインができて申請が可能です。

また、IDとパスワード方式は税務署から発行されたIDとパスワードを発行して申請す
る方法です。

直接税務署に提出する方法

 メリット
分からないことは税務署の相談コーナーで相談することができます。
直接申告するので、確実に申告をすることができます。

 デメリット
確定申告を直接税務署で行うデメリットは、混雑で時間がかかる点や自宅から遠い場合
は移動に時間がかかることです。
また、基本的に税務署の窓口の時間が平日の8時30~5時までなので平日勤務の方は仕
事の休暇を取って提出する必要があります。

郵送で行う方法

 メリット
確定申告を郵送で行う場合にはポストや郵便局から簡単に提出ができる点です。
税務署の窓口は混雑が予想されるので平日に窓口まで行くのが大変な場合は便利です。
またe-taxのように事前準備が必要ないですし、書類の記載なので、電子データに抵抗が
ある方にもおすすめです。

 デメリット
郵送で行うデメリットは申請がギリギリの場合や申請に不備があった時に対応が遅れて
しまう可能性がある点です。
窓口であれば不備があれば対応できますが、郵送で不備があった場合には再送や税務署
に行く必要があるなど対応が必要です

医療費控除は税金を抑えることができるので対象になった場合には申告をすることをおすすめしています。
領収書の準備などの事前準備や申告にもいくつか方法があるので病院に通った際には領収書をまとめて保管しておきましょう。
また、家族分も対象になるので、一緒に準備しましょう。
申請方法もインターネットや郵送、直接税務署に行く方法などそれぞれメリットとデメリットがあるので比較してご自分に合った方法で申請してくださいね。事前の準備で医療費控除の申請をスムーズに行いましょう