インプラントコラム
COLUMN
インプラントを長持ちさせる?大切なインプラント治療のランニングコストとは
21.11.14
インプラント治療が終わって、良い状態で長持ちさせるためにはメインテナンスが大切です。
メインテナンス費用は自費治療なので歯科医院によって異なりますが、インプラントを治療して維持するためにはどの程度ランニングコストがかかるか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はインプラントの治療費と良い状態で長持ちさせるためのランニングコストについて解説します。
インプラントの治療費
インプラントの治療費は基本的に保険外の自由診療なので、歯科医院によって治療費が異なります。
また、表示方法や内訳も自由に決めることができるので、どの程度費用がかかるか分かりにくいことがありますので、インプラントの治療費の仕組みをご紹介します。
インプラント治療費の仕組み
インプラントの治療費で1本の値段が記載されていることがありますが、その値段はあごの骨に埋め込んだ「インプラント体」だけの値段の場合があります。その金額でインプラント治療ができると思っていると、ほかに色々な費用がかかって思っ
ていた金額より高い…。ということになりかねません。
そんなことがないように、インプラントでかかる代表的な費用がありますので、こちらを確認してみてください。
- 術前の検査・治療計画にかかる費用(費用目安は3~5万円程度)
- インプラントの埋入手術にかかる費用(10~30万円程度)
- あごの骨が足りない時に手術が必要な場合の費用(5~10万円程度)
- 被せ物にかかる費用(10~20万円程度)
- メインテナンスにかかる費用(3000~1万円程度)
インプラント前にあごの骨の状態を確認するために、レントゲン撮影やCT撮影、歯科用模型を作製するための費用です。
そのほかにはお口の中の写真撮影や歯ぐきの深さの確認を行うこともあります。
これらの検査は、安全にインプラント手術を行うために大切な検査です。
インプラントを精密に埋入するためにCTやコンピューターを使用して3次元的に治療計画を立てます。
あごの骨にインプラントを埋め込むための手術費用です。インプラント体の費用や手術のために必要な機材、技術料が含まれます。
あごの骨が足りないとインプラント体の支えが少なく安定しません。
自然にあごの骨が戻ることはないので、あごの骨の再生治療が必要なケースがあります。
骨が足りない場合には、この治療が必要なので5~10万円程度必要になります。
セラミックやジルコニアなど、選択する被せ物の素材によって費用が異なります。
仮歯の期間にかみ合わせが問題ないかしっかり確認してから型取りをして被せ物を作製します。
仮歯を参考にして、周りの色と調和が取って仕上げていきます。
インプラントは不具合がおきる前にチェックできるように定期メインテナンスを受けることが大切です。
期間は患者様にもよりますが、3~6カ月程度の期間が多いでしょう。
歯科医院によって費用差があり、費用は3000~1万円程度の所が多いようです。
費用の内訳を確認
インプラントが10万円といわれても、それは「インプラント体」だけの場合があります。
そのほかに先ほどお話した費用がその都度かかると総額の金額が高くなってしまいます。
インプラント費用の内訳は何が含まれているか?をチェックして想定外の費用が出ないようにすると安心ですね。
総額の費用を確認すると安心
インプラントの費用を確認する時はインプラントの総額の費用の目安を聞くとわかりやすいです。
また、それぞれの項目で費用がかかることもありますが、すべての金額が含まれているパッケージ料金の所もあります。
総額の金額が表示されているとわかりやすいので安心でしょう。
インプラントのランニングコスト
インプラントは定期的にメインテナンスをしていると長く使用できる治療です。
定期的にチェックをしていないと、気づかない所で不具合を起こして、再度治療が必要になることがあります。
定期メインテナンスを受けていると、ランニングコストはメインテナンス費用だけで使えるので1年単位で考えると費用をかなり抑えることができます。
また、もし被せ物が欠けるなどのトラブルがあった場合でも保証期間であれば、保証で治療することもできます。
保証の対象になるには定期的にメインテナンスをしていることが条件なので、大切なメンテンナンスはきちんと受けましょう。
メインテナンスの重要性
インプラント周囲炎を予防できる
インプラント治療をした方は「インプラント周囲炎」にかかりやすいので予防することが大切です。
インプラント周囲炎になると、インプラント周辺の炎症を起こして進行するとあごの骨を溶かしてしまう怖い病気です。
あごの骨が減ると、支えを失ったインプラントはグラグラして、ひどくなると再治療が必要な場合もあります。
再治療はインプラントを入れる時より難易度もあがりますし、メインテナンスより何倍も大変になります。
インプラント周囲炎を予防するためにも定期メインテナンスを受診しましょう。
インプラント以外の歯の寿命を延ばすことができる
メインテナンスを受けていると、ほかの歯もチェックできるので不具合があっても早期発見・早期治療ができます。
そして、歯を失う原因の歯周病・虫歯を予防することが可能です。
口の中の細菌を減らすことができるので、インプラントはもちろんほかの歯も長持ちさせることができます。
保証を受けるためにはメインテナンスが必要
多くのインプラントには5~10年程度の保証がつくことが多いです。
ただし、保証を受ける条件に「決められた期間のメインテナンスを受けること」が条件になっていることが多いです。
きちんとメインテナンスの通っていると、被せ物が欠ける、割れるといった不具合が発生しても無償や減額した治療費で再治療を受けることができる可能性が高いです。保証内容や年数は歯科医院によって異なるので、詳しい内容は歯科医師に確認しましょう
まとめ
インプラントを長持ちさせるためには定期メインテナンスがとても大切です。
インプラント治療後のランニングコストになりますが、3カ月~半年に1回程度の期間で
3000~10000円の費用でインプラントの安心を保つことができます。
保証を受けるためにも定期メインテンスは必須なります。
メインテナンス自体はクリーニングや口の中のチェックなので簡単に終わります。
インプラントの安心のために大切なメインテナンスをしっかり受けましょう。