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治療前の確認が大切!?インプラントの保証期間や内容とは

21.11.21

インプラント治療は自由診療なので、1本平均25~40万円程度かかる治療です。
定期的にメインテナンスを行って、毎日のケアもきちんとしていると長く使用できる治療ですが、初期費用がかかるので、もし万が一トラブルがあった時のために保証は大切です。
そこで今回は治療前に確認しておきたいインプラントの保証期間や保証内容について詳しくご紹介します。

インプラントの保証期間はどの位?

インプラントの保証期間は歯科医院によって異なりますが、5~10年に設定されているこ
とが多いです。
ただ、保証の内容は歯科医院によって異なるので同じ保証が受けられるわけではありませ
ん。
インプラント治療を受ける前に保証の内容を必ずチェックしておきましょう。
それでは、インプラントの保証の内容について詳しく解説します。

インプラントの保証内容

保証の範囲

10年保証があると言っても、あごの骨に埋め込んだ「インプラント部分」と「被せ物」で保証年数が異なることがあります。
被せ物は患者様の生活習慣やかむ癖などによってダメージを受けやすいので保証の期間が短く設定されているケースが多いです。
例えば、インプラント部分は10年保証で被せ物は5年保証といったようにその場所で保証の範囲が異なることがあるでしょう。
また、5年までは無償で保証できて、5年を超えて10年以内は半分の費用は負担するといったように、保証の範囲が年数によって減っていくこともあります。無償で受けられる保証はどの程度か?費用の負担はどこから発生するか?を治療前に確認しておきましょう。

保証の適応条件

インプラントの保証を適応するためには、適応条件が決められていることが多いです。
条件を満たしていないと、保証が受けられないこともあるので必ずチェックしておきましょう。
適応条件になっていることが多い3つの項目を紹介します。

1 決められた期間に定期メインテナンスを受けていること
インプラント治療は被せ物が入ると終わりではありません。
インプラント治療後もインプラントの定期メインテナンスを受けることが求められます。
インプラントを良い状態で長持ちさせるためには定期メインテナンスは重要で、ほとんどの歯科医院が保証を受ける上で定期メインテナンスを受けることを条件にしています。
メインテナンスをしていないと、不具合が起きても気づかずにインプラントがグラグラするなどのトラブルや、保証を受けることが難しくなることがあります。

2 事故などの大きな衝撃以外
日常生活をしていて、インプラントのトラブルが起きた場合には保証の対象になりますが、交通事故や不慮の事故に関しては保証の対象にならないことがあります。

3 インプラント手術をした歯科医院に通院する
インプラント手術をした歯科医院が保証の対象になります。
基本的にはほかの歯科医院に通院して保証を受けることは難しいので気をつけましょう。

保証には費用がかかるのか?

インプラントの保証にはインプラント治療に含まれている保証と別途費用を払って保証を追加する有料の保証があります。
有料の保証では「ガイドデント」という保証機関があり、提携している歯科医院で保証システムを受けることができる所もあります。
転勤などがあって、転居する可能性がある場合、かかりつけの歯科医院に通うことが難しいことがあります。
このシステムを使うと提携の歯科医院でメインテナンスを受けることもできますし、保証が必要になった場合も対応ができるシステムです。
また、保証費用に上限があるか、経過年数によって費用負担が発生する場合がある保証も多いようです。
インプラントの保証でもそれぞれの歯科医院で費用負担が変わることがあるので、あらかじめ確認しておきたいポイントです。

保証の対応回数

ほかにインプラントの保証で確認しておきたいのが、保証期間内であれば何度でも保証してくれるかです。
また、保証に費用の上限があるかも確認しておきましょう。
インプラントは9割以上の方が10年以上使い続けることができる治療なので何度も保証を使うことはほとんどないかもしれません。
ただ、もしトラブルになった時のために、インプラント治療前にどのような保証がついているかチェックしておくと安心です。

インプラントを長く使うためには

定期的なメインテナンス

インプラントは被せ物が入って治療が終わりというわけではありません。
被せ物が入ってその後のケアを行って、インプラント周りの歯周組織の健康を保つことがインプラントを長持ちさせる秘訣です。
そのためには、毎日のセルフケアを丁寧に行って、定期的なメインテナンスで歯ぐきや口の中の状態をチェックすることが大切です。
歯ぐきは自覚症状が少ないので、気づかないうちに炎症が起きている可能性があります。
定期メインテナンスを受けて、少し不具合があった段階で早期治療ができると大きなトラブルにならずにインプラントを長持ちさせることができます。

口の中を清潔に保つ

定期的なメインテナンスではクリーニングも行いますが、丁寧に毎日の歯磨きを行うことが口の中を清潔に保つ大切なキーポイントになります。
汚れが残っていると、インプラントの周りの組織が炎症を起こす「インプラント周囲炎」になってしまいます。
インプラントのトラブルにつながりやすく、炎症が進行すると、インプラントを支えているあごの骨が減っていきます。
そうすると、インプラント部分がグラグラして、ひどくなると抜け落ちてしまうこともあります。
このインプラント周囲炎を予防するには汚れをしっかり落として細菌を減らすことが重要です。
毎日の歯磨きで磨き残しを無くしてお口を清潔に保ちましょう。

まとめ

インプラントの保証は一般的に5~10年に設定されていることが多いです。
ただ、インプラントの保証内容はその歯科医院によってさまざまです。
いざとなった時に慌てないために、保証の範囲、保証の対応回数、保証の適応条件をインプラント治療前にチェックしておくと安心です。
また、保証の適応条件にもなっている定期メインテナンスをしっかり受けてインプラントを長く使用するために、しっかりケアを行っていきましょう。