基礎知識

インプラントの寿命はどのくらい?

18.12.05

「第二の永久歯」と称されるインプラントの寿命はどのくらい?

インプラントの寿命

喪失歯の修復方法として、天然歯に最も近い方法とされるインプラント治療。寿命も長いことから「第二の永久歯」と呼ばれるほどです。ただし外科的手術が必要であることと費用も自費であることから、選択しかねている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回、インプラントの寿命や、その寿命を左右する事柄についてご紹介したいと思います。

インプラントは修復物の中でも長寿命装置

治療後10年経過した後の平均残存率は90%以上という調査結果があります。入れ歯の寿命が5年前後、ブリッジで8年程度と考えると、適切なメンテナンスを続けることで10年以上継続して使用することができている方もたくさんいらっしゃいます。
その自信から、メーカーによってはインプラント本体に10年保証を付けているものもあります。また、保証会社が認定した医療機関を通じ、治療に10年の保証を付けているクリニックもあります。

インプラントは長期寿命装置

最長使用年数はなんと40年!

インプラントを最初に入れたという方は、亡くなるまでの41年間不具合なく使い続けたという事例があります。それだけ、大切に管理していけば長持ちする装置であり、だからこそ「第二の永久歯」と呼ばれるほど、半永久的に使うことができる装置なのです。
もちろん長寿命で使用するためには、インプラント体を埋入する顎の骨が丈夫であることや、周辺組織が健康に保たれていること、そして日々のホームケアをしっかりおこない、定期的なメンテナンスを受けることが必要不可欠。メンテナンスを怠ると、逆に寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

インプラントの寿命を縮めてしまうかもしれない事態とは?

せっかく高額な治療費と外科的手術を受けて手に入れた「第二の永久歯」機能は天然歯とさほど変わらず、快適な生活を取り戻すことができたはずです。しかし、使い方によってはインプラントが平均寿命はおろか、数年でダメになってしまうこともあります。インプラントの寿命を縮めることになるかもしれない要因を知ることも、長寿命につながりますのでぜひ知っていただきたいと思います。

インプラントの寿命を縮める原因

インプラント周囲炎

インプラントの寿命を縮める原因として最も多いのが「インプラント周囲炎」です。歯周病と同じような症状で、まずインプラントの周辺組織が細菌感染を起こして歯茎が腫れます。そして重症化すると支えている歯槽骨が溶けてしまい、インプラント体を支えることが困難になります。最悪の場合インプラントが脱落し、骨が薄くなっているため再手術も出来なくなることもあります。

喫煙

喫煙は治療を受けるにあたり、禁煙を促される場合が多いです。喫煙しているとインプラント体と周辺組織が結合するのを妨げる要因になるため、安定せずぐらつきや脱落を招く恐れがあるためです。また、歯周病の原因のひとつでもあるため、インプラント周囲炎のリスクも考えると禁煙されてから治療を受けることをおすすめします。

定期的なメンテナンス不足

インプラント自体は人工物ですから、虫歯や歯周病の影響を受けることはありません。しかし周辺組織や他の残存歯が病気に侵されれば、維持も難しくなり、寿命に影響を受けることになります。自宅でしっかり歯みがきしているという方でも、見えない部分や磨き癖のある部分に落としきれない汚れがあるものです。また、噛み合わせのわずかな不具合は気づかないまま生活してしまうこともあります。
定期的に歯科医師や歯科衛生士といったプロのチェックやクリーニングを受けることで、インプラントの寿命が長く保たれることにつながります。

インプラントの寿命を長くするための秘訣

インプラントの寿命を短くしてしまう要因が解ったところで、次はインプラントの寿命を延ばすための秘訣をご紹介します。インプラントを失えば、再度手術ができるとは限りません。せっかく入れたインプラントと一生付き合うことができるよう、寿命を延ばす秘訣を実行しましょう!

インプラントの寿命を長くする秘訣

インプラントの寿命は歯科医院選びから始まります

インプラントは高度な技術と経験豊富な知識等を必要とする専門性の高い治療です。材料も種類が豊富ですし、治療に際した検査等もどれだけしっかりおこなってくれるのか、アフターフォローは万全かなど、歯科医院ごとに特色が違います。
費用面は気になるところですが、どの処置までが金額の中に含まれるのか、メンテナンス費用等、しっかり確認しておきましょう。ご自身のプランに合った歯科医院で治療を受けることが大切です。

保証・安全性を確認しましょう

インプラントは自由診療ですから、歯科医院によって費用に差があります。この差はインプラント本体の値段でも生じます。採用しているシステムが重要で、世界的に周知され、保証もしっかりしているメーカーのものを使用している場合は安全性や信頼度も高いでしょう。最近は格安な値段のインプラントも目にするようになりましたが、メーカーや保証面などしっかり確認して選択されることをおすすめします。

口内を清潔に保つことを心がけましょう

先ほどお話した「インプラント周囲炎」になることで、インプラントの寿命を縮めてしまいますから、お口の環境は清潔に保つことが重要です。ホームケアとしては天然歯と同じです。デンタルフロスも通せますし、ワンタフトブラシなど先の細いブラシを併用し細かい部分も歯磨きされるとなお良いです。また、歯科医院での定期検診を継続して受け、インプラントの状態確認やクリーニングをしてもらいましょう。もしも不具合が見つかったとしても、初期であれば修復・回復が可能になる場合が多いため、メンテナンスは怠らないようにしてくださいね。

顎の骨を健全に保ちましょう

インプラントの寿命は、支えている顎の骨が一番重要です。骨を健康に保つためにもカルシウム摂取を心掛けた食事をすることや、骨が弱ってしまう原因になるような病気(骨粗しょう症や糖尿病など)にならない健康な身体づくりも大切です。骨粗しょう症や糖尿病、心臓病など持病をお持ちの方は、治療自体を受けることができないこともありますので、歯科医院に事前に相談してください。

まとめ

インプラントは見た目・噛み具合、耐久性など様々な点において、修復物の中でも最も優れた機能を持っている装置です。ただしそれはメンテナンスをしっかりおこなえばこそ。自然の歯を歯周病で失った方は特に、同じようなお口の環境では、インプラントの寿命も縮めてしまいます。
ホームケアと定期的な歯科の受診を欠かさずメンテナンスをしっかりおこなうことで、一生豊か食生活を送りましょう!