インプラントコラム
COLUMN
治療前に確認しよう!インプラントの検査内容や費用とは?
20.10.28
安心してインプラント治療を受けていただくために、インプラント治療を行う前には骨の
状態やお口の中の状態、全身状態なども含めて検査をしてから行います。
ご自身の状態がどの様になっているか確認して、インプラント治療を受けることができる
か判断して、最適な位置に埋め込むための準備をするために検査を行っていきます。
そこで今回は検査の内容と検査費用についてご紹介しますので参考にしてくださいね。
問診
問診を行って患者さまの症状と改善したい希望などを伺っていきます。
検査や診断をする上で大切な判断材料になりますので、どの様な症状で困っているかなど
もしっかりと相談していきましょう。
持病があるか?
糖尿病や心臓病、脳血管疾患の既往歴があるか確認します。
持病がある方だと、症状が安定していることが条件の場合や、医科の先生と連携を取って
進めていく必要があることがあります。
全身疾患の状態が安定していないと、免疫力が低下して術後に感染しやすいことやインプ
ラントが骨と定着しにくいなどのトラブルのリスクが高くなってしまいます。
その様なことにならない様に、全身の状態もチェックしてから手術を行います。
薬を飲んでいるか?
どの様な種類のお薬を飲んでいるか事前に確認しておきます。
例えば血液をサラサラにするお薬を飲んでいる場合には出血しやすい状態になるので、配
慮が必要です。
以前は、手術前後は薬をやめていただくこともありましたが、止血の処置を十分に行うこ
とによって服薬したまま手術を受けることが可能な場合もあります。
また、インプラント手術後に飲んでいただくお薬を同じような内容のものがないか確認も
していきます。
問診の費用の目安
問診やカウンセリングに関しては費用がかからない歯科医院が多い様です。
インプラントの費用の中に検査費用もすべて含まれている歯科医院もありますし、
『検査費用』という形で費用がかかることもあります。
検査費用の合計は15000~40000円程度の所が一般的です。
お口の中の検査
レントゲンやCT撮影をする際には5000~30000円程度の所が多いでしょう。
CT撮影に関しては歯科医院で撮影できる場合をほかのクリニックで撮影する場合もあるの
で、撮影する場所によっても費用が異なります。
レントゲン撮影
お口の中の状態を確認するために、お口全体のレントゲン写真を撮影します。
そして、レントゲンやお口の中を確認して虫歯や歯周病をチェックしていきます。
重度の歯周病や虫歯があると、炎症が強く感染のリスクが高くなり、インプラントと骨が
定着しないケースもあります。
そのため、お口の中の状態を把握して手術を受ける前に治療をしておくところやインプラ
ント治療と平行して治療する所を判断していきます。
CT撮影
CT撮影を行うと3次元的に立体的な画像が撮影できます。
この画像を元に神経の位置や骨の量、骨密度などお口の中の細かい情報も確認していくこ
とができます。
この画像を元にインプラントの埋入位置や角度などを事前に確認することができるので、
神経を傷つけてしまうことを避けることができますし、インプラントのシュミュレーショ
ンを行うこともできます。
また、インプラント手術の際にマウスピースを作製してガイドをする場合にも、このCT撮
影を利用して埋入する位置を決めます。
インプラント治療前にシュミュレーションして準備しておくことは、手術時間の短縮や患
者さまの負担をできるだけ減らすために大切です。
歯の模型の作製
現在のかみ合わせや歯並びを確認するために型取りをして歯の模型を作製します。
インプラントは天然歯と違って『歯根膜』というクッションの役割をした部分がないので、かみ合わせが強いとダイレクトに負担がかかります。
そのため、かみ合わせはとても重要なので、念入りに検討します。
血液検査
60歳以上の方は何らかの不具合を抱えている方が7割程度いると言われています。
体調に不具合のある方は、緊張や不安で体調の変化が起こりやすいこともあります。
そのため、高齢の方や体調に不安を抱えているかた、手術の範囲が広い方に関しては血液
検査を行うことがあります。
血液検査を行うことで、免疫力が低くなる糖尿病や肝臓の疾患、血液疾患などを確認して
患者様の全身の状態を把握するために役立てます。
インプラント費用の内訳
インプラントの費用はほとんどの場合が自由診療なので、その歯科医院ごとで費用を自由
に決めることができますし、表示方法も決められているわけではありません。
そのため、『検査費用』『インプラント体の値段』『被せ物の費用』など分かれているこ
とがあります。
インプラント手術前のどの程度費用がかかるか確認することも大切ですし、もう少しふみ
こんで、内訳がどの様になっているか、そのほかにかかる費用がないかも確認しておくと
安心ですね。
検査費、治療費、保証費などパッケージになっていると分かりやすいですね。
インプラント費用の違いはなぜ?
インプラントシステムの違い
インプラントの種類は国内で主に流通しているものでも30種類程度、世界で流通してい
るものになると100種類程度もあるといわれています。
安全性を確保するために、研究や開発に力を入れているメーカーは価格が高くなる傾向
にありますが、実績などもあり高く評価されている所が多いでしょう。
インプラントはあごの骨に埋め込んでお口の中で長い期間使用し続けるものなので、安
全性や実績、信頼性の高いものを選ぶと安心ですね。
インプラントを埋め込む場所の違い
インプラントは埋め込む場所によっても難しさが変わってきて特に上の前歯は審美性も
求められ、あごの骨のも薄いことが多いことから難易度が高いとされています。
インプラントは難易度が上がれば、骨の造成などを行う場合や、審美的なこだわりの部
分も考慮すると材料も変わってくるので、費用も高くなります。
インプラントの検査内容も違いますし、検査費用は歯科医院ごとに異なります。
また、インプラントの検査費用もパッケージの様になっていてその中に含まれていること
もあります。
インプラントの検査費用だけでなく、全体的な費用がどの程度かかるのか、ほかにかかる費用がないか確認しておくと安心ですね。
安心してインプラント治療を受けるために、費用の疑問は治療前に解消しておきましょう。