インプラントコラム
COLUMN
インプラント費用を無理なく支払える?分割で支払うデンタルローンとは?
21.07.28
インプラントは見た目が自然でほかの歯の負担をかけることなく治療ができるメリットの多い治療です。
ただ、インプラントの治療は基本的に保険外なので、費用は患者様が全額負担するため、ブリッチや入れ歯に比べて支払い金額が高くなることがあります。
すぐに費用の支払いが大変でも治療が必要な時の方法として『デンタルローン』があります。
そこで今回はインプラントの支払いの負担を軽減できる方法ついてご紹介します。
デンタルローンとは?
ローンと聞くと敷居が高いイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、デンタルローンは歯科治療を目的としている方のために、クレジットカードより金利が安くかりることができるローン会社の『立替払い制度』です。
デンタルローンを取り扱っている会社は歯科治療費を患者さんに変わって支払いし、その後に分割で治療費と手数料を含めた金額を支払う制度です。
支払い回数は幅広く84回までの中で、自分で自由に返済回数を決めることができます。
金利はローン会社によって少し幅がありますが、クレジットカード払いに比べて金利が安いことが特徴です。
デンタルローンは保険外の治療が対象なので、『インプラント』や『矯正』、『セラミック治療』などが対象です。
デンタルローンとクレジットカードの違いとは?
審査が必要
デンタルローンもクレジットカードも分割払いで支払うことは同じですが、デンタルローンは審査を通す必要があります。
原則、20才以上の安定した収入がある方が対象なので、アルバイトの方やパートの主婦の方は保証人が必要な場合があります。
学生の方は親の名義で申請を行うことができます。
金利の違い
デンタルローンの平均的な金利は5~8%程度ですが、クレジットカード払いの場合は15%程度なので、デンタルローンの方が金利は安いです。
医療費控除の対象費用が異なる
どちらも医療費控除の対象になりますが、クレジット払いの時にはその年に支払った分の費用が対象になります。
デンタルローンの場合には総額の金額が医療費控除の対象金額になるため、対象金額が高くなることがあり、その分節税できる金額が多くなることがあります。
デンタルローンのメリットとデメリット
メリット
・返済回数を多く設定することもできるので、返済に余裕ができる。
・金利の手数料がクレジットカードに比べて低く設定されているので、費用を抑えることができる。
・保険外の治療を費用が貯まるまで待つことがなく、すぐに治療を開始ができる。
・医療費控除の対象になるので、申請をすると費用を抑えることができる。
デメリット
・審査に通らないと借入れすることができない。(条件や審査期間は申し込みするローン会社によって異なります。)
・分割回数が多くなり、長期間になると手数料が増える場合がある。
・主婦の方やアルバイトの方は保証人が必要になる場合がある。(ローン会社によって異なります。)
デンタルローンの流れ
STEP1 治療開始して費用を確定させる
インプラントを検討している場合、精密検査を行って治療計画を立てます。
治療方法や治療費の相談をして支払い費用を計算して借入れ費用を決定します。
STEP2 デンタルローンの申し込みをする
デンタルローンは利用する銀行やローン会社のHPから申し込みを行います。
お申込みフォームから必要事項を記入して申し込みを完了させます。
STEP3 ご利用に関して審査
申し込みが完了するとローン会社が審査を行います。
審査はこれまでの借入金や返済の有無などをもとにして審査が行われます。
審査にかかる時間はローン会社によっても異なりますが、一般的には翌営業日には利用ができるようになります。
STEP4 審査結果の連絡
審査結果の連絡は、申し込みした際に記入した電話番号かメールアドレス宛に届きます。
審査結果は通院している歯科医院にも通知されます。
STEP5 月々の費用の返済
治療が開始して、銀行の口座振替の手続きが終ったら月々の返済が始まり、毎月決まった日にお支払いの金額が引き落とされます。
支払いの負担を軽くする『医療費控除』とは?
先ほど少し触れた節税効果のある医療費控除についてご紹介します。
医療費控除は1年間に支払った金額が10万円(年収200万円以下の方は5%)の方が対象になります。
自動的に税金が還付や控除されるのではなく、翌年に『確定申告』を行う必要があります。
申告をすると税金の一部が還付されて戻ってくる場合や、控除されて節税になります。
医療費控除のポイント
・医療費がかかった本人だけでなく、家族の分も合算して申告ができます。
また、一緒に住んでいない『単身赴任』や『進学で1人暮らし』をしている家族の分の医療費も合計ができます。
・医療費だけでなく通院でかかった交通費も合算できます。
通院でかかったバスや地下鉄などの公共交通機関の費用も合算できます。
ただ、自家用車で移動した場合のガソリン代は合計ができないので気をつけましょう。
・申告し忘れても5年前までさかのぼることができます。
5年前まで申請ができるので申請期間に申し込みができなくても、制度が適応されるので必ず申し込みしましょう。
申請に必要なもの
・確定申告書・医療費の領収書・源泉徴収票・交通費のメモ・還付金の振替口座・マイナンバー・印鑑が必要です。
申請書類の申し込み期間
確定申告はいつでも行うことができるのではなく期間が決まっています。通常は2月16日~3月15日の1カ月の間です。
申請方法はお住まいの地域の税務署かインターネットのe-taxか郵送でも行うことができます。
インプラントは基本的に保険外の治療なので、費用が高くなることがありますが、無理なく支払いができるデンタルローンもあります。
一括の支払いではなく、分割に支払いすることで負担を軽くすることができます。
また、医療費控除で税金を節税できる方法もありますので、インプラントの費用で不安がある場合にはお気軽にご相談くださいね。
ご希望の治療を無理なくできるために、どのような方法があるかご提案させていただきます。
また、治療で気になったことも分からないままでせず、説明させていただいて安心して治療を受けていただけるようにしております。