インプラントコラム
COLUMN
メンテナンスが大切!セラミックの寿命を長くするポイントとは
21.10.31
セラミックの歯は時間がたっても変色せず、透明感のある白さを保つことができて審美性に優れている素材です。
また、すべてセラミックのオールセラミックは金属を使用していないので、金属アレルギーの心配もない身体に優しい素材です。
そこで今回はせっかく入れたセラミックの寿命をできるだけ長くできるポイントについて詳しくご紹介します。
セラミックの寿命を短くする3つの原因
- 歯ぎしり・食いしばり
- 歯ブラシ選び
- 2次虫歯
- 定期健診(メンテナンス)
- 毎日のセルフケア
- レントゲンで確認
- マウスピースを使用する
- 歯ぐきやお口の状態をチェックする
- ブラッシング指導
- クリーニング
- 最終チェック
セラミックの寿命を短くする大きな原因は強い咬合力です。
ストレスからくる食いしばりや歯ぎしりで強い力がセラミックにかかります。
特に寝ている時は無意識で力のコントロールができないので、日中の5倍ほどの大きな力がかかってしまう場合もあります。
強い力が頻繁にかかるとセラミックが欠けたり割れたりする原因になることがあります。
毎日のケアに使う歯ブラシは硬めのものは避けてふつう~やわらかめのコンパクトヘッドのものを選びましょう。
硬い歯ブラシで、強い力でゴシゴシ磨くと歯ぐきが下がる原因になります。
歯ぐきが退縮すると、セラミックとの間に段差ができてセラミックが合わなくなってしまいます。
1度治療した被せ物の中で虫歯ができることを2次カリエスといいます。
被せ物をする時には、虫歯をすべて削って土台を立ててその上に被せ物をします。
ただ、被せ物と土台の間に段差やすき間があると、汚れがたまってしまい虫歯ができてしまいます。
虫歯を防ぐためには、定期健診のメンテナンスで汚れを除去したり、段差をなくすように調整することが大切です。
セラミックの寿命を長くする4つのポイント
セラミックの寿命を延ばすためには、毎日のプラークコントロールを行うことと、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが大切です。
メンテナンスでは、セラミックの状態に破損や使い心地に違和感がないかなどをチェックします。
また、セラミックはかみ合わせが重要なので、全体的なかみ合わせのチェックも入念に行います。
そして、汚れが着いている部分をチェックして、その部分の汚れの落とし方を確認します。
自宅のケア方法でブラッシングだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシの方法、歯ブラシの選び方など普段気になっていることを解消していきます。
メンテナンスの頻度はお口の状態によって異なりますが、1カ月、3カ月、6カ月を目安に行います。
汚れの着き具合などによって期間が変わることもあるので、詳しく知りたい場合には歯科医師にご相談ください。
毎日の歯磨きのセルフケアがセラミックの寿命に関係してきます。
汚れが着いたままになると、歯周病になって歯ぐきが腫れる場合や、退縮してセラミックとの間に段差ができてしまうこともあります。
また、歯周病が悪化するとグラグラして、抜け落ちてしまうケースもあります。
せっかく入れたセラミックが歯周病にならないように、1~2本ずつ細かく磨いて汚れを落としましょう。
特に、歯と歯の境目は汚れが残りやすいので、斜め45度に歯ブラシの毛先を入れて細かく動かしましょう。
また歯ブラシだけでは歯と歯の間は6割程度しか汚れが取れないともいわれています。
取り切れない部分はデンタルフロスを使用して汚れを落としましょう。
歯の面は手前と後ろの面があるので、歯の面に沿わせて汚れを順番に落としましょう。
デンタルフロスを使用すると9割程度は汚れが除去できるといわれています。
定期健診の中で行いますが、見た目だけではわからない被せ物の中の部分をレントゲンで確認ができます。
被せ物の中で虫歯が広がっていないか、根の先の炎症がおきていないか確認できるので1年に1度はレントゲン撮影をすることをおすすめしています。また、ほかの歯も全体的にチェックができます。
歯ぎしりや食いしばりで大きな力がかかるとセラミックに負担をかけてしまうことがあります。
日中は意識して食いしばりを減らすことができますが、寝ている時は無意識でコントロールすることが難しいのでマウスピースで保護しましょう。
また、ストレスが食いしばりや歯ぎしりにつながることもあるので、ストレスをためないようにすることも効果があります。
ストレスを解消するために、適度な運動や音楽、アロマやゆっくりお風呂に入るなど自分に合った方法でリラックスしてストレスを発散しましょう。
メンテナンスの流れ
セラミック部分以外にも虫歯や歯周病がないか、歯ぐきの状態に問題ないか確認します。
レントゲン撮影して歯ぐきや骨の状態を確認することもあります。
また、セラミックに負担がかかっていないか『かみ合わせ』もチェックします。
お口の環境を整えるには、毎日のケアが一番大切です。
自宅でのケア方法を確認して必要であれば、改善した方が良い所の磨き方をお伝えして毎日のケアに取り入れていただきます。
汚れが残りやすい歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると汚れを効果的に落とせます。
歯間ブラシはすき間ができた場合だけ使用しましょう。
また、サイズは歯ぐきに合わないものを使うと歯ぐきに負担がかかるので、小さなものから試していきましょう。
サイズが分からない場合には一緒に確認できますので、お気軽にご相談ください。
どうしても残ってしまう汚れはクリーニングで除去して落としていきます。
振動で汚れを落とす超音波スケーラーで全体的な汚れを除去することが多いです。その後、研磨剤とブラシを使用して磨いていきます。
クリーニングをした後に虫歯がないか、被せ物に不具合がないか最終確認していきます。
定期的にメンテナンスを受けることで少し不具合があっても早期発見・早期治療ができるので寿命が延ばすことができます。
セラミックを長持ちさせるためには、もちろん毎日のケアが大切ですが、定期的に不具合が出ていないかを確認することも大切です。
また、セラミックはかみ合わせが合っていることが大切なので、念入りにチェックして強く当たっている所は調整します。
定期メンテナンスをしっかり受けてセラミックを長持ちさせましょう。