すべて歯を失った方におすすめ!総インプラント治療とは

22.09.30

総入れ歯にしたけれど、カタついて食事がしにくいことはありませんか?

総入れ歯は粘膜で支えるため、安定感が少なく外れてしまうことも少なくありません。

そんな方におすすめの治療が総インプラントです。

従来のインプラント治療より、埋め込む本数を減らすことができるため、さまざまな負担を軽減します。

そこで今回は歯をすべて失った方におススメする、総インプラントについて詳しくご紹介します。

 

すべて歯を失った方におすすめの総インプラントとは

総インプラントとは、オールオン4ともいわれ、片顎ですべての歯を失った方に適応される方法です。

従来のインプラント治療は、全て歯を失った場合、8~14本の歯を埋め込むことが一般的でした。

ただ、インプラントの本数が多いので、「手術時間が長い」「痛みが出やすい」「費用が高くなる」などの不安要素がありました。

総インプラントは、奥のインプラントを斜めに角度をつけて埋め込むことで、力を分散させて、4~6本のインプラントで片顎12本のすべての人工歯を支えます

即日インプラントも可能な総インプラントは、あごの骨の厚みや高さがあるなどの条件をクリアすると、当日から仮歯を入れることができることも。

ただし、総インプラントは治療技術が大変難しく、手術ができる歯科医師・歯科医院が限られています。

 

総インプラントの4つのメリット

メリット1 歯並びだけでなく、歯ぐきの色や形も美しく

総インプラントでは、固定式で多くの人工歯を取り戻せることができますが、それだけでなく、歯ぐきのふくらみや整った歯並びを手に入れることも可能です。

当院は総インプラントだけでなく、機能性と審美的の向上につながる歯科医療をご提供しています。

 

メリット2 手術費用を抑えられる

インプラントの本数が多くなればなるほど、費用が高くなってしまいます。

しかし、総インプラントはインプラントの埋入本数を最小限に減らすことができるため、手術費用を軽減することが可能です。

インプラント治療は基本的に保険が適応にならないため、費用が高くになりやすいですが、治療方法や使用する材料の選択によって治療費を抑えられることも。

また、確定申告をすると医療費控除に対象になったり、デンタルローンを利用したりすることもできます。

 

メリット3 身体的負担を軽減できる

インプラント本数が多くなればなるほど、腫れや痛みも出やすくなり、身体的負担が大きくなっていました。

しかし、総インプラントは最小4本のインプラントで済むため、従来のインプラントに比べると身体的負担を軽減することができます。

 

また、メスで切開せずにインプラント手術を行う「フラップレスインプラント」やうとうとした状態でリラックスして手術を行うことができる「静脈内鎮静法」も対応可能です。

 

メリット4 通院回数を減らすことができる

従来のインプラント治療は、インプラントを埋め込んで定着を待ってから、土台を立てていく方法でした。

総インプラントは、手術当日に仮歯まで入れることができることもあるため、その分通院回数を減らすことができます。

 

総インプラントの2つのデメリット

デメリット1 歯が残っている場合には適応になりません

総インプラントはすべて歯を失った場合に適応できる治療法です。

健康な歯が残っている場合は適応になりません

インプラントと天然の歯は構造が違うため、一緒に土台をとして使用できません

天然歯は柔軟に動きますが、インプラントはクッションになる膜がないため、負担がかかってしまうことがあるためです。

当院では基本的に歯を残す方針ですが、歯周病などで歯が機能していない場合は抜歯を検討することもあります。

歯を残すことが難しい場合には、総インプラントも含めて治療法をご提案いたします。

 

デメリット2 骨吸収が進んでいる場合には骨造成が必要になります

総インプラントは奥の歯に角度をつけて埋入するため、あごの骨の厚みがある部分にインプラントを埋め込むことができます。

ただし、極端にあごの骨が減少している場合には、支えが少なくなってしまい、インプラントに安定感がなくなってしまうため、骨造成の治療が必要になることもあります。

 

総インプラントの治療の流れ

STEP1 カウンセリング

患者さまのご要望や不具合がある部分などカウンセリングで伺います。

また、インプラント治療の方法や費用などご説明いたします。

ご希望やご不明点などお気軽にご相談いただけるよう、スタッフ一同努めております。

 

STEP2 精密検査・術前準備

レントゲン・CT撮影・歯型の型取り・歯ぐきの検査・血液検査など精密な治療計画や診断を行うために検査を行います。

また、検査結果をもとにコンピューターで3次元的にインプラントの埋入位置や角度を決定していきます。

 

STEP3 手術当日

治療計画をもとに最新の設備でインプラント手術を行います。

入院の必要はなく、当日に帰宅することが可能です。

 

STEP4 治癒期間・被せ物の型取り

インプラントがあごの骨に定着するまでの期間待ちます。

あごに定着したことが確認できたら、最終的な被せ物の型取りをします。

 

STEP5 最終的な被せ物の装着

最終的な被せ物を装着します。

インプラントはかみ合わせが強く当たってしまうと、インプラントに負担をかけてトラブルになる可能性があるので、均等にかみ合わせが当たるように調整します。

被せ物を装着すると、ご自分の歯のように食事をすることが可能です。

 

STEP6 定期メンテナンス

インプラントの被せ物が入っても、定期的なメンテナンスが大切です。

指示された期間に定期メンテナンスを受けましょう。

 

総インプラントの治療費用について

お口・あごの骨の状態によって総インプラントの費用は一人一人異なります。

一般的にはインプラントの本数と被せ物の本数によって、費用が決まることが多いようです。

天然歯と同程度インプラントを埋入する方法に比べると、費用を抑えることができますが、事前に行われる治療計画・説明の際に確認しておきましょう。

 

総インプラントの治療期間について

総インプラントの治療期間は従来にインプラント治療に比べて少し短縮することが期待できます。

ただ、あごの骨とインプラントの状態によって治療期間は異なります。

また、あごの骨を造成する場合にも異なりますので、精密検査後の説明でお話すると思いますが、ご自身でも把握しておきましょう。

 

【まとめ】

総インプラントはすべて歯を失った時の治療としてメリットの多いです。

当院では、総インプラントも含めてインプラント治療も多くの症例があります。

患者さまによって適応なる場合とそうでない場合がありますので、お気軽にご相談ください。