インプラントコラム
COLUMN
リラックスしてインプラント治療が可能な「静脈内鎮静法」とは
23.06.29
インプラント治療を検討している方の中で、不安な思いが強く、インプラント治療にふみ切れない方もいるのではないでしょうか。
当院では、「できる限り痛みを軽減する治療」を目指しており、一般的なインプラント治療を行う前の麻酔を工夫して、局所麻酔をしてからインプラント治療を行っています。そのため、手術中の痛みを感じる方はほとんどおらず、インプラント手術をしています。
また、インプラントに不安が強い方のために「静脈内鎮静法」も選択できるようになっており、リラックスしてインプラント手術を受けるために効果的です。
そこで今回は、リラックスしてインプラント治療が可能な「静脈内鎮静法」について詳しくご紹介します。
一般的な局所麻酔の工夫
一般的なインプラントの治療では、「局所麻酔」を行います。
むし歯の治療などにも用いられる方法で、当院では痛みを軽減するために、注射針を極細のものを使用しています。
注射針は細ければ細いほど、痛みを軽くすることができるため、細い注射針で対応しています。
また、麻酔液を入れる時に圧がかかると、麻酔時の痛みにつながるため、「電動麻酔器」を使用して一定の圧で痛みを軽減できる取り組みを行っています。
また、麻酔針の痛みが軽減できるように、表面麻酔を歯ぐきに塗布してから麻酔を行います。
これらの工夫をすると麻酔の時の痛みを軽減でき、局所麻酔が効くとインプラント手術時の痛みはほとんど感じづらくなります。
ただし、不安がある方は静脈内鎮静法を用いて、リラックスした状態でインプラント手術を受けることが可能です。
静脈内鎮静法
静脈内鎮静法とは、静脈に鎮静薬を点滴し、意識を少し落とす方法です。
全身麻酔とは違い、全く意識がなくなるわけではないので、呼びかけなどには答えることができます。
「ほろ酔いの状態」「うとうとした状態」と表現されることが多く、通常の状態よりリラックスした状態でインプラント治療を受けることが可能です。
また、治療中の出来事をあまり覚えていないという健忘効果もあるため、治療時間が短く感じる患者さまも多いようです。
全身麻酔との違い
全身麻酔は呼吸も麻痺するため、気管内挿管や人工呼吸などの呼吸管理が必要になります。
一方、静脈内鎮静法は自発呼吸ができるため、呼吸管理が必要ありません。
緊張状態や不安が軽減され、高血圧の方の血圧が上がってしまうリスクや心臓への負担が少なくなるため、持病のある方におすすめの麻酔法です。
また、点滴によって薬剤を注入するため、抗生剤や腫れを抑える薬剤も投与することができます。
抗生剤には感染の予防が期待できますし、腫れを抑える薬に関しても、静脈から直接取り込むことができるため、内服薬に比べて、より高い効果が期待できます。
手術後の麻酔の効果は残りにくい
全身麻酔は手術後に麻酔が覚めるまでに時間がかかり、入院が必要ですが、静脈内鎮静法は効果が速やかに消失するため、少し休んでいただくとその日のうちに帰ることができ、入院の必要がありません。
ただし、効果には個人差があり、治療後に多少ふらつきなどの症状が出る場合があります。
患者さまに合わせて、きちんと麻酔が覚めたのを確認できるまで歯科医院で休んでいただきますので、ご安心ください。
噛み合わせの確認が可能
歯科治療の際に噛み合わせを確認することがありますが、意識がない時には患者さまの噛み心地を確認することができません。
もちろん、噛み合わせは調整できるのですが、お口の中は繊細なので、患者さまの意見を聞きながら、丁寧に調整する方が、よりよい噛み合わせにつながりやすいのです。
その点、静脈内鎮静法は、患者さまの意識があるので、患者さまに伺いながら細かく調整ができるため、歯科治療と静脈内鎮静法は相性が良いといえます。
静脈内鎮静法の注意点とは
・当日は車の運転は控えてください
当日にお帰り頂くことは出来ますが、安全のためお車の運転を控えていただいています。
徒歩や公共交通機関を使って、ご来院ください。
・麻酔のアレルギーがある方は適用にならない場合があります
麻酔のアレルギーがある方は静脈内鎮静法が適用できないことがあるため、以前麻酔で気持ちが悪くなった経験のある方は事前にお知らせください。
・事前の予約が必要です
麻酔科の専門医が麻酔の管理をするため、事前の予約が必要です。
静脈内鎮静法がおすすめの方
・嘔吐反射が強い方
被せ物の型取りなどの時に「おえっ」となった経験はありませんか?
患者さまによって感じ方に個人差があり、歯科の器具が入っただけで嘔吐反射がある方もいます。
そのような場合には、歯科治療がとても苦痛になってしまうこと、困難になってしまうことから静脈内鎮静法には感覚が鈍くなる効果もあるため、嘔吐反射が強い方もスムーズに治療を行いやすくなります。
・持病をお持ちの方
静脈内鎮静法を行っている間は、麻酔科の医師が全身の管理を行いながら静脈内鎮静法をします。また、不安や緊張が強いと心臓に負担がかかったり、血圧が上がりやすくなったりしますが、リラックスした状態で受けることができます。
そのため、心臓病や高血圧の方も安定しながらインプラント手術を受けることが可能です。
・インプラント本数が多く、長時間のインプラント手術になりそうな場合
インプラントの本数が多い場合や骨の量を増やす骨造成の治療が必要なケースでは治療時間が長くなる傾向になります。
その場合、患者さまに負担がかかってしまいますが、静脈内鎮静法は健忘効果があるため、患者さまの中では、治療時間が短く感じることが多いので、インプラント手術の負担を軽減できます。
【まとめ】
始めてインプラント手術を受ける方は不安がある方もいらっしゃると思いますが、不安や負担を軽減できる「静脈内鎮静法」を選択もできます。
また、患者さまの疑問や気になっていることは、事前のカウンセリングで解消していただいてからインプラント治療をスタートしますので、ご安心ください。
当院ではインプラント手術の経験や知識が豊富な歯科医師がインプラント手術を担当しますので、安心してお気軽にご相談ください。