インプラントコラム
COLUMN
1dayインプラントって何?適用になる条件とは
24.03.31
歯を失った場合、「インプラント」「ブリッチ」「入れ歯」の3つの治療があります。
治療を開始して、仮歯が入る場合もありますが、治療過程で何もない期間もあることも考えられます。
歯がない期間があると、不便なことがありますが、1dayインプラントは当日に仮歯を入れられるため、歯がない期間がありません。
1dayインプラントが適用になるには条件もありますのでご紹介します。
1dayインプラントとは?
一般的なインプラント治療は、歯の根の代わりをする「インプラント体」を埋め込んで顎の骨と定着するまで3~6ヶ月程度期間をおきます。
その期間は、顎の骨の中で定着を待っているので、細菌感染をするリスクを軽減します。
一方、1dayインプラントは、インプラント手術当日に仮歯まで装着ができます。
そのため、食事や見た目の面で、インプラント手術当日からストレスが少なく送ることができます。
仮歯は、インプラント手術前に準備しておき、インプラント手術当日まで仮歯まで入れる流れになります。
1dayインプラントの4つのメリット
- 歯がない期間がない
一般的なインプラントは、顎の骨の中定着を待つので、インプラント体を埋め込んで定着を待ちます。
一方、1dayインプラントは、手術当日に仮歯まで入れられるメリットがあります。
- 審美性の影響が少ない
歯を失った部分に何もない状態があると、見た目が気になってしまうことも少なくありません。
1dayインプラントは、当日に仮歯まで入るので、審美性の影響がある期間がありません。
- 通院回数が少なくなる
1dayインプラントは、仮歯が入るステップをインプラント手術と同じ日に行うため、治療回数が少なく、治療ができ、患者さまの負担を軽減できる方法です。
そのため、遠方から治療にいらっしゃる方もいますので、治療に対して不安がある方はお気軽にご相談ください。
- インプラント手術当日から噛むことができる
インプラント当日は、負担がかからないようにやわらかい物から食べることをおすすめしていますが、インプラント手術当日から噛むことができます。
ただし、傷口になっているので、固い物や刺激のある辛い物などは控えましょう。
1dayインプラント4つのデメリット
- お口の状況によっては適用できない場合もある
1dayインプラントを受けることができる方は、顎の骨の厚みや高さが十分にある方になります。
顎の骨が十分にあると、インプラント体を埋入した時に定着しやすくなるためです。
- 治療ができる歯医者が限られている
インプラント治療もすべての歯医者で行っているわけではありません。
一般的な治療をしている歯医者が多く、インプラントに対応している歯医者は限られています。
その中で、1dayインプラントを行っている歯医者はさらに少なくなります。
これは、1dayインプラントを行ったことがある実績や一般的なインプラントと比較して難易度が上がることから、対応していない歯医者もあります。
当院は、1dayインプラントも対応していますので、ご希望の方はご相談ください。
※顎の骨の状態によっては、一般的なインプラントが適用になる場合もあります。
患者さまのご希望とお口の状況を考慮して、よりよい方法をご提案いたします。
- 手術時間が長い傾向になる
インプラントを埋入する時間だけでなく、仮歯を入れて高さを調整する時間などもあるため、一般的なインプラント治療と比較して、手術時間が長い傾向になります。
ただし、インプラントの本数によっても異なります。
上下の顎に歯が一本も残っていない方は、手術時間が長い傾向になり、インプラントが1本の場合には、手術時間が短い傾向になります。
- 治療費用が高い
歯を失った時の治療は「ブリッジ」「入れ歯」がありますが、どちらも素材を選ばなければ保険適用ができます。
インプラントの場合には、ほとんどが自由診療なので、ほかの治療に比べると費用が高くなります。
1dayインプラントの適用条件
先ほど、顎の骨が十分にあることが1dayインプラントの条件になるとお伝えしましたが、それ以外にも1dayインプラントを適用するためには、条件がありますのでご紹介します。
・歯周病にかかっていないこと
・お口の中をきれいに保てている
・歯ぎしりや食いしばりがない
・噛み合わせのバランスがよい
インプラントのトラブルで、インプラント体がグラグラするなど不具合が起きやすいのは、「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎は歯周病菌が原因で、歯ぐきの炎症を引き起こします。
歯周病と違う点は、天然歯は「歯根膜」というクッションになる膜があるのですが、インプラントには、この膜がありません。
そのため、ダイレクトにダメージを受けてしまい、進行も早い特徴があります。
そのため、歯周病菌がひそんでいる汚れをしっかり除去することが大切です。
毎日の丁寧なセルフケアに加えて、定期的なメンテナンスで汚れをきれいにしてお口の中を清潔に保つことが大切です。
また、インプラント体に負担がかからないように歯ぎしりや食いしばりが無いことも重要です。
特に歯ぎしりは、寝ている時に無意識に行っているため、ご自分の体重以上の強い力がかかっている場合もあります。
インプラント手術して、仮歯が入っていると、強い力で歯ぎしりをすると、負担がかかって定着に影響を及ぼすことがあります。
また、一部の歯が強く当たっていると、噛み合わせのバランスが崩れてしまいますが、1dayインプラントをするためには、噛み合わせのバランスが整っていることも重要です。
【まとめ】
1dayインプラントを行うと、インプラント手術当日に仮歯まで入れることができるので、見た目が気になる期間が無かったり、食事がしやすかったりメリットの多い治療です。
ただし、顎の骨が十分にあることやお口の中を清潔に保てているなどいくつか条件があります。
1dayインプラントが適用にならない場合でも、一般的なインプラント治療はできることがありますので、ご希望や気になる点をご相談ください。
当院では、1dayインプラントやオールオンフォーなどの難易度の高い治療も対応していますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。