インプラントコラム
COLUMN
ほかの治療と比較したインプラントの装着感とは?
21.06.27
失った歯の治療の選択肢はインプラント・ブリッチ・入れ歯とありますが、それぞれの装着感はどの様な感じなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
それぞれ特徴があってメリット・デメリットもあるので、装着感と合わせてメリット・デメリットもご紹介させていただきます。
インプラントの装着感
インプラントは歯を失った部分に人工歯根を埋め込んでその上に被せ物をする治療です。
被せ物を固定して使用できるので、安定感があり見た目も自然な装着感です。
また、固定しているので入れ歯と違い、カタつきなどがなく天然歯に劣ることなく、しっかりとかむことができる治療です。
入れ歯と違って取り外しをする必要がないので、歯ぐきに強く当たったりすることも少なくお口の中での違和感も少ないです。
自然な見た目で食事もしっかりとかむことができるので、インプラントをしていることを感じさせない装着感が人気で、歯を失った時の選択肢として選ぶ方が増えてきました。
インプラントのメリット
・失った歯の部分に被せ物をするのでほかの歯に負担をかけることなく治療ができます。
ブリッチは左右の歯を削る必要があるので、削った歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
部分的な入れ歯もばねをかける必要があるので、その部分に力がかかり歯に負担がかかってしまうことがありますが、インプラントは単独で治療ができるので残っている歯や粘膜に負担をかけることなく治療ができます。
・自分の歯のようにしっかりかめる
あごの骨にインプラントが定着して被せ物をすると、しっかりと固定されるので、自分の歯のようにかむことができるようになります。
・インプラントをしていることが周りの人に気づかれにくい
部分入れ歯はばねをかけるので、周りの人に入れ歯をしていることが分かってしまいますが、インプラントの場合には被せ物をするのでほかの人に気づかれることがほとんどありません。
また見た目も天然歯と同じく自然でほかの歯になじんで審美性が高いです。
インプラントのデメリット
・ほかの治療に比べて治療費が高い
ブリッチや入れ歯は保険の中で治療ができますが、インプラントは基本的に保険外の治療です。
その分費用は高くなりますが、分割払いや医療費控除を行うことで費用の負担を抑えることもできます。
・治療期間が長い
インプラントはあごの骨に定着するまでの期間、個人差はありますが2~6カ月待つ期間があります。
その間毎週通う必要はありませんが、ほかの治療に比べると治療期間は長くなります。
入れ歯の装着感
入れ歯の装着感の特徴は清掃をする時に取り外しをする点です。
取り外しができるように、部分的な入れ歯は周りの歯にばねをかけて維持します。
そのため、ばねをかける歯に負担がかかりますし、固定式の治療に比べるとカタつきなどがあってかむ時の違和感につながることがあります。
また、歯を失った部分の粘膜にはプラスチックの素材の上に人工歯を乗せたものを使用します。
歯を失った部分が多くなるとプラスチックの素材の範囲が広くなり粘膜に当たりやすくなることがあります。
入れ歯のメリット
・入れ歯はブリッジのようにほかの歯を多く削る必要がありません。
部分入れ歯の場合には、ばねがかかる部分に少し引っ掛かりをつける程度削ることはありますが、ほかの歯をほとんど残した状態で使用ができます。
・入れ歯は失った本数にかかわらず治療をすることができます。
ブリッチの場合には数本歯を失うと、左右の歯で支えることが難しく、失った本数に応じて適応ができないことがありますが、入れ歯の場合には多くの歯が失われても治療を受けることができます。
・破損しても修理ができる
プラスチックの素材でできているので、修理して使うことができます。
ブリッチやインプラントはセラミックや金属を使用しているので、作りなおす必要があります。
入れ歯のデメリット
・歯ぐきとのフィット感が使用しているうちに変わってくることがある
長い間入れ歯を使用していると、歯が無いのであごの骨に刺激が伝わらず、少しずつあごの骨が減って歯ぐきの形態が変わることがあります。
プラスチック部分が強く当たってしまう原因になるので定期的に健診そして調整が必要か確認することが大切です。
・入れ歯の形によってばねが見えてしまう
部分的な入れ歯はほかの歯にばねをかけて入れ歯を維持しますが、保険の中で作製する入れ歯のばねは金属なので歯にかけると見えてしまい、見た目が気になってしまうことがあります。
ブリッチの装着感
ブリッチの装着感は固定式なので、安定していてしっかりかむことができます。
ただ、左右の歯を削って橋渡しをして被せ物をするので、3本分の歯の負担を2本で受けるので左右の歯に負担をかかって寿命を縮めてしまうことがあります。
また、左右の歯を使用するので、数本歯を失うとブリッチの適応ができないので、失った歯の本数によってはブリッチが適応できないこともあります。
ブリッチのメリット
・固定しているので安定してしっかりかめる
装着感が良く、左右の歯を土台にしてその上に被せ物をするので自分の歯を同じようにしっかりかむことができます。
・保険の範囲内で治療ができる
固定式の治療で保険の範囲内で治療ができます。
ただ、保険の場合には銀歯になるので見た目が気になり、自然で白いセラミックが希望の場合には保険外になります。
・取り外しの必要がないので違和感が少ない
安定しているので入れ歯に比べて違和感が少なく、取り外して清掃をする必要がなく清掃しやすい。
ブリッチのデメリット
・被せ物をするために左右の歯をたくさん削る
左右の歯を土台にするので、安定して被せるために大きく歯を削ることが多いです。大きく削ると神経に近くなりしみるので神経の治療が必要になります。
・見た目が気になることが多い
保険の場合の前歯は歯科用プラスチックなので、経年変化で少しずつ黄ばんだようになります。
また、奥歯の場合には銀歯なので、笑った時などにギラギラした感じが気になる方が多いです。
安定していてほかの歯に負担をかけることがなく、見た目も自然なインプラントを選ぶ方が増えています。
3つの治療の装着感やメリット・デメリットを比べてご自身に合った治療を選択してくださいね。
インプラントで気になることがあった際にはお気軽にご相談ください。