インプラントコラム
COLUMN
50代からインプラントがおすすめの理由!更年期症状やお口の環境の変化とは
23.07.31
さまざまなライフステージの中で体調の変化を感じる時期もあると思いますが、50代は特に大きな変化があるといわれています。
それに伴ってお口の環境も変化があります。
ホルモンバランスが大きく変化するため、ドライマウスや歯周病の悪化につながりやすい時期ともいわれています。
そこで今回は、50代からインプラントがおすすめの理由と更年期症状やお口の変化について詳しくご紹介します。
50代のお口の変化
50代の方はホルモンバランスが大きく変化して、さまざまな更年期症状が現れます。
「ドライマウス」「骨粗鬆症」「口内炎が頻繁に出る」などの症状に悩まされる方も少なくありません。
ドライマウスから細菌が洗い流しにくくなり、歯周病が悪化したり、口内炎が頻繁に出たりするようになるなど、お口の中の環境が悪化しやすくなります。
初期の段階では歯ぐきが腫れる程度ですが、歯周病が悪化してしまうと、歯を支えている顎の骨にまで炎症が広がり、歯がグラグラしたり最悪の場合が抜け落ちたりしてしまうことも。
骨粗鬆症は、骨がもろくなってしまう病気で、骨密度が低下してしまいます。
女性ホルモンには、「エストロゲン」が分泌されており、このホルモンの骨密度が低下するのを防ぐ役割をしていますが、ホルモンバランスの変化でエストロゲンが低下すると、全身の骨密度の低下にもつながります。
そうすると、歯を支えている顎の骨にも影響を及ぼして、もろくなってしまいます。
更年期とは
年齢と共にいくつかのライフステージがありますが、45~55歳程度の更年期は身体の変化が大きい時期です。
ホルモンバランスが急激に変わるため、口の渇き、顔のほてり(ホットフラッシュ)、異常発汗、不眠などの症状が出てくることがあります。
症状は個人差があり、症状の強さも異なり、心身にさまざまな不調をきたすことがあります。
更年期症状への対策
食事の対策
大豆には豊富な栄養がふくまれており、積極的に摂取したい食品です。
女性ホルモンに良く似た働きを持つ「大豆イソフラボン」や「エクノール」なども含まれています。
大豆が含まれている納豆や豆腐、大豆加工食品などを上手に摂取して食事に取り入れましょう。
適度な運動
更年期に減少する女性ホルモンには、脂肪を燃焼する働きもあるため、更年期に女性ホルモンが減少すると肥満のリスクが高くなります。
そのため、ストレスを解消しながら適度な運動を取り入れると良いでしょう。
・ウォーキング
・スイミング
・リズムがある運動
などをご自分のペースで継続して続けることが大切です。
激しい運動を1日行うより、適度な運動を毎日続ける方が効果的です。
スポーツジムなどはさまざまなプログラムやお風呂なども完備されており、同年代の方も通っていることが多く、おすすめです。
歯を失った時の3つの治療
歯を失った時の治療は「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」があります。
インプラント
顎の骨にインプラント体を埋め込んで、その上に土台を立てて、セラミックなどの被せ物をする治療です。メリットとデメリットも合わせてご紹介します。
メリット
・ほかの歯に負担をかけない
・審美性に優れている
・天然歯と同様にしっかり噛むことができる
デメリット
・ほとんど保険適用にならないため、費用が高くなる
・顎の骨にインプラント体が定着するまでに時間がかかるため、治療期間が長い
・定期メンテナンスが必要
ブリッチ
ブリッチは左右の歯を支えにして、歯を失った部分を補う治療です。
ブリッチのメリットとデメリットも合わせてご紹介します。
メリット
・固定されているため、入れ歯に比べて安定している
・保険が適用できるため、費用を抑えることができる
デメリット
・奥歯は銀歯、前歯の部分は経年変化で少しずつ黄ばんだようになる可能性があり、インプラントに比べると審美性に劣る
・左右の健康な歯を削る必要がある
・左右に支えになる歯が無いと治療ができない
入れ歯
歯を1本失った時には、周りの歯にばねをかけた部分入れ歯を使用します。
全体的に歯を失った際には、歯ぐきを固定にして、総入れ歯にします。
部分入れ歯のメリット
・保険適用ができるため、費用を抑えることができる
部分入れ歯のデメリット
・取り外し式のため、安定感が少なく、噛む力が弱くなる
・固定するために、ばねをかけるため、見た目が気になる方が多い
・ばねをかける歯に負担がかかってしまう
それぞれの治療にメリット、デメリットがあり、患者さまのご希望とお口の中の状況を考慮してよりよい治療方法をご提案します。
50代からインプラントがおすすめの理由
お口の中の環境の変化で、歯周病が悪化して歯を失ってしまう方が増えていきます。
もちろん、予防をしてご自分の歯を維持できることが理想的ですが、歯周病は自覚症状が少なく、いつの間にか進行してしまう病気です。
また、更年期の身体の変化も伴い、更年期前よりさらにお口のケアが大切になります。
インプラント治療は天然歯と同様にしっかり噛むことができる治療です。
入れ歯やブリッチの場合には、歯を失った部分には刺激が伝わりにくく、顎の骨が減ってしまいやすくなります。
顎の骨を維持するためにも、噛むことで刺激を与えることが大切です。
また、ブリッチや入れ歯に比べて、インプラントはほかの歯に負担をかけることもないため、ほかの歯の寿命を延ばすことにもつながります。
ほとんど保険が適用にならないため、費用は高額になりやすいですが、大切な歯を守るために、どの治療がよいか比較検討して決めましょう。
【まとめ】
50代からはさまざまな身体の変化で不調も出てくる可能性が高い年代です。
お口の環境も、ホルモンバランスの影響で唾液の分泌が少なくなり、歯周病が悪化しやすくなってしまいます。また、骨の密度も減ってしまうため、歯を支えている顎の骨ももろくなってしまう可能性があります。
体調の変化があっても、できるだけ歯を残すように予防することが大切ですが、もし歯を失った場合には、3つの治療法からご自分に合ったものを選択して治療を受けましょう。
当院では治療前に治療法の比較やご説明をしっかり行いますので、歯を失った際にはぜひお気軽にご相談ください。