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インプラント手術には入院が必要?手術後の生活で注意することとは

22.04.24

インプラント手術というと大きな手術と思っている方も多いのではないでしょうか。
「インプラントが気になっているけど、小さな子がいて家をあけられない」
「インプラント治療をしたいけれど、仕事を休むことがむずかしい」
方にとって入院の有無は大切な問題ではないでしょうか。
そこで今回はインプラントの入院の必要性やインプラント手術の注意点などについてご紹介します。

【インプラントで入院は必要?】


インプラント手術は外科手術を行うため、入院するイメージがあるかもしれませんが、基本的には入院する必要はありません。
所要時間は埋入する本数や骨の量によって異なりますが、午前中の早い時間に開始するとお昼すぎには帰宅できることが多くなります。
ただ、すぐに日常生活に戻るわけではなく、インプラント手術の後はいくつか注意が必要で、術後の生活がインプラントの定着や治癒に大きく関係してきます。

それではインプラント手術直後の注意点についてご説明します。

【インプラント手術後の注意点】


1 手術当日は入浴・飲酒を控えましょう
インプラント手術直後は縫合してありますが、傷口になっています。
血流が良くなることをすると「出血しやすい」「腫れやすい」「炎症を起こしやすい」状態になりますので、手術当日は入浴と飲酒を控えましょう。
シャワーで汗を流す程度なら問題ありません。

2 1週間程度は激しい運動を控えましょう
激しい運動も入浴や飲酒と同様に血流を良くして、痛みが出やすくなります。
また、局所麻酔が切れた状態で身体を動かすと、傷口に振動が伝わり「出血」「腫れ」「炎症」のおそれがあります。
ジョギングや水泳などは手術当日~1週間程度は控えましょう。

3 処方された薬は指示通り服用しましょう
インプラント手術後は化膿止めと痛み止めが処方されますので、指示通りに服用しましょう。
決められた通りに服用することで、「感染予防」「痛み」「腫れ」を軽減することができます。

4 たばこは控えましょう
喫煙は口の中の環境を悪くして感染のリスクを高め、傷口の回復を遅らせる原因につながります。
そうすると、細菌が増えて「歯周病」「インプラント周囲炎」のリスクが高まりますので、禁煙することが望ましいでしょう。
一般的には、インプラントは入院が不要ですが、保険が適応する場合などは入院設備がある病院で治療が必要なケースもあります。

【入院が必要なケース】


・傷口が多量に出血しやすい傾向にある
・多くの骨移植が必要で全身麻酔をしなければならない
・事故にあった場合などで、ほかの理由で入院が必要
などは入院が必要なケースとしてあげられます。

また、インプラントが保険適応になるためには入院ができる施設で治療する必要があります。
インプラントが保険適応になる条件は当てはまる方が少ないですが、次のような条件です。
・事故であごの骨を1/3以上失っている方
・先天性の疾患であごの骨を1/3以上失っている方
などで、「歯周病で歯を失った」「虫歯で歯を失った」時には保険が適応されず自費治療です。
病気やケガなどでやむを得ずインプラントが必要になった場合に保険適応になります。

そして、保険が適応される条件に当てはまった場合には、さらに治療が受けられる「病院の条件」もクリアしている必要があります。

健康保険適応でインプラントが受けられる病院の条件

  • ・20床以上の入院設備があること
  • ・当直体制があること
  • ・口腔外科を標榜している医療機関であること
  • ・口腔外科の経験が5年以上、の経験および当該療養3年以上の経験を有する常勤の歯科医師が2名配置されていること
  • このような条件が定められているため、治療ができる病院が大学病院などに限られます。

    【インプラントの麻酔】


    ・基本的に局所麻酔
    インプラント治療の麻酔は全身麻酔ではなく、一般的に局所麻酔で行います。
    全身麻酔は意識がなくなるため、手術後意識が回復するまでに時間がかかります。
    それに比べて、局所麻酔はその部分だけに麻酔を効かせて意識を保ったまま治療を行うため、手術後の帰宅も安心です。

    ・静脈内鎮静法
    手術に対して「不安」や「恐怖心」をお持ちの方は、静脈に点滴をしてうとうとしてリラックスした状態で手術を受けられる「静脈内鎮静法」という麻酔方法もあります。
    完全に眠った状態ではないため、意識はありますがほろ酔いのような感覚になり「いつの間にか終わっていた」と感じる方が多いようです。
    静脈内鎮静法の場合でも、車の運転は控えていただきますが、手術当日に帰宅可能です。

    ・静脈内鎮静法と全身麻酔の比較
    静脈内鎮静法

  • ・呼びかけに反応することが可能
  • ・自分で呼吸がすることが可能
  • ・入院の必要がない
  • ・麻酔からの回復が早い
  • 全身麻酔

  • ・意識がなくなる
  • ・人工呼吸が必要
  • ・入院が必要
  • ・麻酔の回復に時間がかかる
  • 【手術後の痛みが強い場合】


    インプラント手術直後は、インプラントを埋入した部分が傷口になっているため、麻酔が切れたあとは2~3日痛みが出ることがあります。
    ただし、痛み止めを服用すると落ち着くことが多く、個人差があります。
    骨移植を行った場合やインプラントの本数が多い時には痛みが強い傾向にあります。

    手術後に痛み止めを服用しても痛みが強く、「どんどん痛みが増す」時にはすぐに歯科医院に相談しましょう。
    痛みが強くなっている場合には、インプラントにトラブルが起きている可能性があります。
    数日経過しても痛みが治まらない場合には、我慢せずにご連絡ください。

    また、痛み止めの薬が合っていない可能性も考えられます。
    ほかの痛み止めに変更することができるため、相談してみましょう。

    【まとめ】


    インプラント手術に入院は必要ありませんが、手術直後は日常生活で気をつけることがあり、ゆっくりと休息することを心がけましょう。
    手術後はインプラントとあごの骨が定着する大切な時間です。
    傷の治りを早めるためにも、日常生活の注意点を守ることが大切です。

    入院だけでなく、インプラント治療を受けるにあたって気になることや疑問がある方は当院にお気軽にご相談ください。