インプラントコラム
COLUMN
インプラントの支払い負担を軽減する歯科用ローンとは?
23.09.30
インプラントはほとんどが自由診療で、保険適用にならないため、保険適用になるブリッチや入れ歯に比べると、費用が高額になります。
しっかりと噛むことができ、ほかの歯の負担をかけず、自然な見た目を手に入れることができるため、メリットの多い治療ですが、費用面で躊躇する方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、インプラントの支払い負担を軽減する歯科用ローンについて詳しくご紹介します。
歯科治療で使えるデンタルローンとは
デンタルローンは、自由診療の歯科治療に適用できる、立替払い制度のことをいいます。
デンタルローンを契約した信販会社が変わりに歯科医院に支払いをして、患者さまは信販会社分割で治療費と手数料を支払う仕組みです。
デンタルローンは支払い回数が多く設定もできるため、インプラントや矯正治療費の支払い方法として活用されています。
費用の負担が大きく、支払いが気になってインプラント治療を諦めている方に有効なサービスといえるでしょう。
デンタルローンの3つのメリット
インプラント治療などの自由診療に使用されるデンタルローンは下記のメリットがありますので、ご紹介します。
1 金利を抑えられる
クレジットカードでも分割払いが可能ですが、デンタルローンの方が金利を抑えられる傾向になります。
契約している信販会社の金利にもよりますが、クレジットカード払いの場合、15%程度で設定されているところが多くなります。
デンタルローンは用途が決まっていることなど、条件がありますが、一般的には5~8%に設定されています。
そのため、デンタルローンを利用した方が金利を抑えることができるケースが多いです。
分割払いを検討されている方は、クレジットカードの金利とデンタルローンの金利を比較して、総額の費用を確認することをおすすめします。
2 手軽に手続きができる
一般的なローンの審査や契約は銀行や信販会社の窓口で行うケースが多いのですが、デンタルローンは歯科医院の窓口で対応ができます。
仕事などが忙しい方は平日の3時までに契約しにいくことが難しい場合もありますが、デンタルローンであれば通院の際に契約することが可能なため、ほかのローンに比べて契約しやすいメリットがあります。
また、デンタルローンの取り扱いが無いクリニックもありますので、その場合には、金融機関でも契約することが可能です。
3 自分で利用額を自由に決められる
デンタルローンは治療費の全額を契約する必要はなく、治療費の半分は現金で支払って半分をデンタルローンで契約するなど患者さまの状況に応じて対応ができます。
デンタルローンの金利は、クレジットカードなどより低く設定されていますが、借りた金額が多いとその分金利に支払いが生じます。
デンタルローンの支払いの総額を減らすと、金利分を減額することができるため、無理がない範囲内でデンタルローンを契約することをおすすめします。
デンタルローンの2つのデメリット
デンタルローンにはデメリットもありますので、契約する前に確認しておきましょう。
- デンタルローンに対応していない歯科医院がある
デンタルローンは歯科医院がサービスの一環として取り扱っていますが、自由診療が多くない歯科医院では取り扱っていないことも少なくありません。
インプラント治療や矯正治療を行っていない歯科医院では取り扱っていないこともありますので、事前にかかりつけの歯科医院で取り扱っているか確認しましょう。
また、取り扱いがない場合でも、金融機関に足を運ぶ必要がありますが、銀行などでデンタルローンを契約することができます。
- 審査が通らない場合がある
デンタルローンは歯科治療に限定しているローンなので、ほかのローンに比べてメリットが多いのですが、ほかのローン同様に審査に通らないと契約することができません。
ただし、デンタルローンがほかのローンに比べて特別審査が厳しいというわけではないため、収入額と返済額のバランスがよい場合には、審査が通ります。
収入額が極端に少なかったり、借入額が多かったりする場合には、返済能力が足りないと判断されて審査が通らない可能性があります。
その場合は、少し金利が高くなりますが、フリーローンであれば審査が通る場合も。
手続きは患者さまに行っていただく必要がありますし、金利も高くなるので、事前に支払い金額などを検討してみるとよいでしょう。
デンタルローンの審査とは
デンタルローンの審査に必要な書類は、金融機関によって少し変わる場合がありますが、「申込書」と歯科医師が作成する「治療見積書」の2つになります。
また、デンタルローンを取り扱っている金融機関の中には、治療見積書が必要ない場合もあります。
申し込みが完了したら、審査が完了するまでの期間があります。
審査までにかかる期間は、多くの金融機関は1営業日程度で完了します。
審査結果はメールや電話連絡などで伝えられて、審査が通れば治療を開始することができます。
審査の基準は公開されていませんが、金融機関からの借入額や支払いの実績が関係してきます。
また、審査が通りやすい傾向は、勤続年数が長い、ほかのローンに支払いが終わっている、保証人がいるなどで審査に通りやすくなる場合があります。
勤続年数の目安は2年以上勤務していた方がよいといわれており、返済能力があると判断されるため、勤続年数が2年未満の方は2年以上勤務してから審査をすることをおすすめします。
【まとめ】
インプラントはメリットの多い治療ですが、ほとんどが保険適用にならないため、費用が高額になります。
そのため、費用を1度に支払うことが難しい場合には、分割払いができるデンタルローンを検討してみてはいかがでしょうか?
また、インプラントは医療費控除の対象にもなりますので、確定申告をすることで支払った税金の一部が還付される制度もあります。
費用がネックになって、インプラント治療を諦めている方は一度お気軽にご相談ください。